ゼストのふたば書房で

別府大分毎日マラソンが放映されている途中に、御池の地下街、ゼストに向かいました。このところあまり本屋さんに出向くことが少なくなっていたからでした。

ゼスト内にあるふたば書房は、今の自分の要求を十二分に満足させてくれる本屋さんです。少し昔の言葉で言えばフィーリングがあっているのです。陳列の方法が分かりやすいのです。

当たり前のことですが、職業柄、絵本のコーナーに足が向きます。店頭に並んでいる本の中で、まず目に入ったのが、いもとようこ氏の“てぶくろ”(講談社刊)でした。一読したところ、思ったとおりの感動を味わいました。子どもたち受けする絵だけではなく、発想のユニークさ、ストーリーそのもので幼児教育に必要なものが込められているように思います。できることなら、広野幼稚園が毎月続けている“カリキュラム検討会の「人間関係」の領域の担当者”になっていただけたらと思います。もちろん、そんなことは不可能ですので、検討会の席に絵本の紙上参加をしてもらおうかなと自分は思っています。これなら、ご本人にご負担をかけることなく、可能なことかと思っています。

このようなことを考えられるのは、絵本をネットで注文していてはイメージすることはできません。現場にいて、いろいろな絵本の中から“私を買って子どもたちに読み聞かせて!”という声を聞き出すには、できるだけ時間を見つけて、店頭に足を運ぶ必要があるのではないかと考えています。

蛇足ですが、広野幼稚園では40年以上にわたって、ロシアの作家、エフゲーニ・ラチョフという方の“てぶくろ”の絵本を年少児の方々にご購入いただいていますが、この本はこの本で別の楽しさがあると思っています。

この日は、いもと氏だけの本をまとめて購入しようかとも思いましたが、やはり目移りしました。その中には、掘り出し物もありました。“ふくびき”(小学館刊)という色彩的に言えば、地味な絵本です。しかし、内容は素晴らしく、来年度以降、クリスマス前の年長児にはぜひとも読み聞かせをやりたいと思いました。