
NO.21『はらぺこあおむし』
エリック=カール/作 森比左志/訳 偕成社 |
このお話は、暖かい日曜日の朝、卵から小さな「あおむし」が生まれたところから始まります。その「あおむし」はお腹がぺこぺこだったので、食べ物を探しに出かけました。食べ物を見つけたはらぺこの「あおむし」は、1日目はりんごを1つ、2日目は、なしを2つ…と、食べる物も増え、「あおむし」は、ふとっちょの「あおむし」になっていきました。そして間もなくさなぎになり、皮をぬいで綺麗なちょうちょになつたのです。
この絵本は、「あおむし」が食べ物を食べると、本当に食べた様に穴が空く仕掛けになっていて、年少組の子どもたちに読んだ時には、その穴を実際に手で触れ、自分があおむしになった気分で楽しんでいました。
年長組では、この絵本を読んだ時に、クラスでおたまじゃくしを飼っており、そのおたまじゃくしに足が生えはじめている時でした。そのため、生き物の成長にとても興味のあった子どもたちは、はらぺこの「あおむし」がさなぎになり、ちょうちょになると、「緑の虫なのに、綺麗な色の羽が生えてちょうちょになるんだね」と周りの子ども同士話し合い、共感し合っていました。そして、絵本を読み終わると、図鑑をひっぱり出し、「他の虫はどんな成長をするのかなあ」と、グループになって調べる子ども達もいました。
エリック=カールの描いたこの絵本は、色合いも綺麗で仕掛けもあり、何度も何度も「これ読んで」とリクエストの多い、子ども達にとても好かれている絵本です。(ERI) |
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はらぺこあおむし |
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