(社)横浜市幼稚園協会

子育て応援団
絵本の散歩道(絵本紹介のページ)

NO.26『ぼくにげちゃうよ』
マーガレット・W・ブラウン/文  クレメント・ハード/絵
                     いわたみみ/訳  ほるぷ出版

この絵本は、原題が『THERUNAWAYBUNNY』といい、1942年に初めて出版されて以来、長く愛され読み継がれてきた作品です。ある日、子うさぎが家を出て冒険してみたくなります。そこで母さんうさぎに「ぼく にげちゃうよ」というのです。それに対して母さんうさぎは、大らかに受け止め、子うさぎの空想力を越えるユーモアで応えていくのです。

 お母さんと子どもとの対話によって展開されていくこのストーリーは、最後まで読んでいくうちに、親の愛情を確かめ、安心感が得られるようなつくりになっています。これはちょうど、乳幼児期の子どもが外界のさまざまなものに触れながら自分の世界を広げていくときに、それを見守る親や保育者の温かいまなざしが必要なことに似ています。

 作者のマーガレット・ワイズ・ブラウンは、“子どものベストセラー”作家として「ライフ」誌に紹介されるほど有名ですが、自分の原稿をいろいろな年齢の子ども達に読んで聞かせました。その中で、子どもの想像力や好む言葉、子どもの感覚にアピールするものを学んでいったようです。
 画家のクレメント・ハードも、「読者である子ども達のことを、しっかりと心にとめておかなければならない」といい、子どものもつ新鮮な感覚や興味を大切にしました。
 また、この二人のコンビによる『おやすみなさい おつきさま』という絵本も出ています。(K・S)


ぼくにげちゃうよ


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