(社)横浜市幼稚園協会

子育て応援団
絵本の散歩道(絵本紹介のページ)

NO.54『からだのみなさん』
               五味太郎/作  福音館書店


 みただけで、くすっと笑ってしまうような絵本ってありませんか?子どもたちに読んだらゲラゲラ笑って、読んでいるこちらは、子ども達のそんな様子にわけがわからなくて、「なんだ?何が起きたんだ?」って思いながらも、子ども達のそのゲラゲラ笑いが移ってこちらの心がほっこりとしてしまったり。
 『からだのみなさん』は、福音館の月刊『かがくのとも』の一冊。男の子がなんとなく歩いているとどんどん体がいろんなことを好き勝手にしゃべりだしていく、そんな絵本です。

 以前、年中組の担任だったときに、帰りの会で、この絵本を読んでいると、最初、くすくす笑いだったのが、だんだんゲラゲラ笑いになってきて、絵本の中で男のこが調子よく脱ぎ始める真ん中くらいには、ゲラゲラ、ワイワイ、隣の友達と大騒ぎ。調子に乗った男の子が、踊りながら絵本を読んでいる私の横に出てきたり、おませな女の子は、ちょっと恥ずかしそうに赤くなっていたりしましたよ。

 この本の作者の五味太郎(http://www.gomitaro.com/)さんは、1945年東京生まれ。工業デザインの世界から絵本の創作活動に入り、ユニークな作品を数多く発表、著作は300冊以上におよんでいます。他にも、このページでも以前紹介した、『いっぽんばしわたる』など、子どもの感性にあった作品が多く、絵本を選ぶ大人には、「おもいもよらない」絵本が多く描かれています。五味さんが、以前テレビで、絵本を描くときに一番大事にされているのは?と聞かれたときに、答えられたのは、「気分」という一言。他のエッセイでも、「ぼくはいつでも絵本です。いつでも絵本を描いています。春でも夏でも秋でも冬でも、絵本を描いています。元気なときでも、しょんぼりしているときでも絵本です。まじめなときもふまじめなときも絵本です。ひとりのときもおおぜいでわいわいのときも絵本です。」と書いているように、いつでも絵本だからこそ、子どもの気分にぴったりあった作品(そして大人にはおもいもよらない!)が多いのではないでしょうか。(T.I)


からだのみなさん


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