書店の絵本コーナーに必ず置いてある『わたしのワンピース』、初版が1969年なので、ずいぶん長く読み継がれています。“ふわふわっと空から、まっ白いきれが落ちてきてそれをうさぎがひろって、ミシンカタカタとワンピースを作る。仕上がったワンピースを着てうれしそうに散歩に行くとあらあら不思議、ワンピースにいろいろな模様が・・・”
ページをめくるたびにうさぎのワンピースの模様が次から次へと変わっていきます。その度に「わたしのワンピースにあうかしら」と問いかけているようです。読み聞かせをした時、最初は黙って見ていた子ども達もページが進むうちに「わたしのワンピースにあうかしら」と読むと、それに応えるように「にあう」「かわいい」と自然に声が出るようになりました。今度はどんな模様になるか子ども達も楽しみにしているようです。
自由あそびの時一人の女の子が、うさぎのワンピースにくだものの模様を描いて見せにきました。「うさぎのワンピースはねくだものの模様なの、においもするよ」と話してくれました。その時子ども達の真似をして私も「にあう」「かわいい」と言うととても嬉しそうでした。絵本を見ながら子ども達の中で“わたしだったら、ぼくだったらこんな模様がいいな”と想像をふくらませているのかもしれません。大人はきっとイメージするのに少し時間がかかってしまう気がしますが、子どもだったらきっとすぐにうさぎのワンピースに模様を描く事ができる気がします。ぽ
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