(社)横浜市幼稚園協会

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NO.95『ぼくのなまえはイラナイヨ
           作 ミック・インクペン  訳 角野栄子  小学館
         

 この絵本の題名を見て「ぼくのなまえはイラナイヨ」だなんて「子どもに読んであげるのにはちょっと・・・」と躊躇し、「でも表紙のねこがかわいいから・・・」と言って手に取った方も少なくないかもしれません。

私は、最初、頁をめくるまでは、このねこが主人公だと思っていました。しかし本当は、表紙の右隅にいた灰色のぬいぐるみが主人公だったのです。

屋根裏に長い間、ぺちゃんこにされていた彼は、自分が誰なのかもわかりません。ここから彼の自分探しの旅が始まります。ねずみ、きつね、かえる、そしてねこのトビーと出会うたびに「ぼくは、イラナイヨ」と自己紹介している姿には、とても悲しい気持ちになります。しかしその反面、会うたび会うたびに徐々に記憶が呼び起こされていき、「次はどうなるのだろう?」と期待が膨らんでいきます。

自分探しの旅は、記憶が零から点へ、そして全ての点が線へと繋がったとき、誰もが大喜びの形で終わりを迎えます。そして、彼の本当の姿は・・・。

 読み終わった後、なぜか私の頭に浮かんだのは、子どもの頃、眠る時も遊ぶ時も一緒だった一番のお気に入りの犬のぬいぐるみのことでした・・・。あなたやお子さんは、この絵本を読んで何を思うのでしょうか?                            AND 


ぼくのなまえはいらないよ


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