1冊ずつ話は完結しているのですが、3冊合わせると「なるほど!よかったね、ねずみさん!」と納得してしまいますので、今回はシリーズを通して紹介したいと思います。
どの本も繰り返しが多く、お話自体はとてもシンプルなのですが、絵ではなく、写真によって構成された1ページ1ページがとても楽しくて見ていてワクワクしてしまうシリーズです。特にねずみやハムスターなど、小動物と関わった事のある人だと、より親近感が涌いて楽しめるのではないかと思います。
また、写真に出てくるまわりの小物が凝っていて、大人が見ても楽しめます。ねずみが見つけるミニチュアの家の中には、ベッドや机、暖炉やバスタブなどがありますが、そのバスタブの中にはちゃーんと!泡まで入っているのです。
さて、1冊目でねずみは家を探します。寒かったり、せまかったり、危険だったりする家では困ります。ねずみは探して探して・・・。そして、とうとうすてきな家を見つけます。
家を見つけたねずみは友達を探しに出かけます。でも出合うのはカエルや恐いネコ・・・。なかなか友達は見つかりません。それでも根気よく探すと、やっと仲間にめぐり会えます。
家も友達も見つけたねずみですが、食べ物がありません。そこで2匹は食べ物を探しに出かけます。でも見つけたものは石けんやペンキ・・・。お腹をすかせた2匹が家へ戻ると、何と!家がありません!!続きは見てからのお楽しみ。でも最後はハッピーエンドです。
作者のヘレン・ピアスは、このすてきな主人公を探し出すために、ロンドン中をかけまわったそうですが、その通り、本当に魅力的なねずみなのですよ!(まこと)
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