(社)横浜市幼稚園協会

子育て応援団
絵本の散歩道(絵本紹介のページ)

NO.113 『ないた』      
              中川ひろたか・作 長新太・絵 金の星社 

この絵本の終わり近くで、男の子が「どうして こんなに ぼくは なくんだろう いちにち いっかいはないている」と問いかけています。

 また、絵本のなかで、大人はあまり泣かないと描かれていますが、皆さんはどうですか?最近何かで泣きませんでしたか?子どものように人前で泣くことは少ないかもしれませんが、大人も泣くこと、泣きたくなることって日々の生活の中でありますよね。

 絵本では、この男の子がどういう時に泣いてしまうかが、色々と場面を変えて描かれていて楽しいのですが、少ししんみりともしてきます。

年長のクラスで、この絵本を読み聞かせたところ「うん、そういう時泣く」「わかる 涙が出ちゃうよね」と共感していた子ども達でしたが、ある日、子ども達に「みんなが泣く時ってどんな時?涙が出ちゃう?」と聞いてみると「ゲームで負けた時」「DS買ってもらえなかった時」「野菜食べなきゃだめって言われた時」等絵本の内容とは、また違った現代っ子らしい様々な答えが返ってきました。もう一つ「泣くのは恥ずかしい?」と聞いてみると「恥ずかしくない」と答えた子が多くいました。
 
子どもが、人前で泣くのが恥ずかしく思えた時、人前で泣かないよう我慢ができるようになった時、その時がちょっぴり大人に近づいてきた証かもしれませんね。 (ぽ)


ないた


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