ちょっと時間があると、すぐに本屋さんの児童書コーナーに足が向きます。つい先日、そこでみつけたのがこの絵本です。
私らしくない絵本だなぁ…。そう思いながら手に取り、ページをめくると、かわいい、やさしい、いやされる…。こんなご時世だからこそ、このように温かい絵本を欲したのでしょうか。
「ごんぎつね」「手ぶくろを買いに」などでおなじみの黒井健さんの描いた絵本ですが、「でんぐりでんぐり」「ころわん」などとはひと味違ったタッチで動物や子どもたちが描かれています。
主人公のかわいい天使が生んでくれるママを捜し回ります。くまくんもごりらくんもぶたくんたちもみんなママに抱っこしてもらって「うまれてきてくれてありがとう」とママにいってもらっています。はて、さて、ぼくはママをみつけることができるでしょうか。淡い色づかい、親子の情愛があふれています。ページをめくる毎に気持ちがやさしくなってきます。子育てに忙しいお母さんはぜひ、読んで、はじめてわが子を抱いたころのことを思い出してほしいと思います。
私は、今度産まれてくる孫に向かって「うまれてきてくれてありがとう」そう声を掛けてあげる日を楽しみにしながら何度も読んでみようと思っています。 (go)
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