(社)横浜市幼稚園協会

子育て応援団
絵本の散歩道(絵本紹介のページ)

NO.194『マグナス・マクシマス、なんでもはかります』
文 キャスーリン・Tペリー 絵 S.D.シンドラー
訳 福本夕美子 光村教育図書

 ピュタゴラスの「万物は数なり」という有名な言葉がありますが、この絵本の主人公、マグナス・マクシマスは、この言葉をまさに実践するかのように、空に浮かぶ雲や顔のそばかすの数をはじめ、サーカスを抜け出したライオンのしっぽやヒゲの長さ、たてがみの中のノミの数、ついには、お風呂のあぶくや歯ブラシの毛の数と、目につくもの、ありとあらゆるものの数や長さをはからずにはいられません

ところが、マクシマスは、魚とりの網の穴の数を数えている時に大事なメガネを壊してしまいます。いつものようには数えたりはかることができなくなったマクシマスは、偶然出会った少年に誘われるままに、浜辺で波と戯れながら時を過ごすのでした

翌日、マクシマスの新しいメガネができあがります。果してマクシマスは以前のような数字漬けの生活に戻ってしまうのでしょうか。それとも新しい楽しみに目覚めていくのでしょうか・・・。

主人公マグナス・マクシマスのマクシマスはマクシマム=最大という意味で、マグナが『マグナ・カルタ』のマグナだとすると、どちらも大きいことと共通しているように思えます。そういえば、マクシマスが出会った少年の名前も   。どれもMで始まる名前ですが、Mathematics(数学)と関係あるのかもしれませんね。

私も数字は嫌いではありませんが、電車の切符を買った時に、印字された4桁の数字を加減乗除で10にできるか試してみるぐらいで、10ができればちょっと良いことがあるような気がします。でも、これぐらいがちょうど良いのでしょうね。数字好きの方もそうでない方にも、どちらにもお勧めの絵本です。(S.T)


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