(社)横浜市幼稚園協会

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絵本の散歩道(絵本紹介のページ)

NO.201『クリスマスのおきゃくさま』
ダイアナ・ヘンドリー 文   ジョン・ロレンス 絵                 ふじいみきこ 訳    徳間書店

今年もいよいよクリスマスが近づいてきました。となると当然、今回紹介する絵本も、クリスマスにちなんだお話です。

 クリスマスまであと2日、エクセター通りにあるベンとジェインの家に、一緒にクリスマスをお祝いしようと、おじいさんとおばあさんがやって来ました。そこへ、もう片方のおじいさんとおばあさんもやって来ます。次の日も、ベンとジェインの友だちをはじめ、おじさんやら教会の牧師さん家族など、次々とお客がやって来ます。(まさに『もろびと、こぞりて』ですね)いったい何人でクリスマスを過ごすことになるのでしょうか。それに、そんなに大勢の人がいったいどうやって寝るのでしょうか。

この絵本の原題をそのまま訳すと『エクセター通りのクリスマス』となります。私はイギリスには一度も行ったことがないので、残念ながら「エクセター通り」が実際にどんな所なのかは分からないのですが、「エクセター」は、イギリス南部にあるデボン州の中心都市で、約2000年前のローマ時代に建てられたイギリス最古の都市でもあるとのことでした。また、ローマ時代の城壁も残っているとのことです。きっと、絵本に描かれているような素敵な町並みも残っているのでしょう。

それでも、この絵本を見ていて一つだけ不思議に思うことがあります。それは、ベンとジェインの家以外には、クリスマスの飾りが一つもなされていないということです。作者のダイアナ・ヘンドリーと「エクセター」の関係は分かりませんが、2000年前にユダヤのベツレヘムの馬小屋でイエスが生まれ、最初のクリスマスが祝われたちょうど同じ時期にこの都市が築かれたということが、絵本の舞台としてこの町が選ばれ、羊飼いや東方の博士たちがイエスの誕生を祝って馬小屋を訪れたように、ベンとジェインの家に、クリスマスを祝う人たちが集まってくるのかもしれません。そして、そんな特別な家ですから、クリスマスには欠かせないあの人も勿論やって来るのです...。(S.T)


クリスマスのおきゃくさま


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