(社)横浜市幼稚園協会

子育て応援団
絵本の散歩道(絵本紹介のページ)

NO.199『ぼちぼちいこか』
マイク=セイラー  さく    ロバート=グロスマン  え            いまえよしとも  やく         偕成社

 突然ですが“カバ”を見たことがありますよね。体は丸みを帯び、脚は短くずんぐりとしていて、頭は大きく、顔の側面上方に眼・鼻耳が一直線に並んで突き出ているのが特徴です。体の乾くのを抑えるために日中は主に水中から眼・鼻・耳のみを出し周囲の様子をうかがう姿が多く見られます。今回ご紹介する絵本はそのユーモラスな外見をもつ“カバ”が主人公です。

 絵本の表紙にたくましい体つきで愛嬌あるカバくんが、腕を組み何か思い巡らしている絵が描かれています。ページをめくると、棒にしがみついているカバくん。ぼく、しょうぼうしになれるやろか。ホースを持ってはしごに登ったところ なれへんかったわ。 ふなのりは、どうやろか。どうも こうも あらへん。 パイロットやったら とおもったけどなあ。カバくんは、やる気満々でさまざまな仕事にチャレンジしていきます。

それが絵本で言う“繰り返しのおもしろさ”で「次はどんな仕事?」「これはどんなオチ?」とページをめくらずにはいられません。 この絵本を見て子どもたちは、カバくんのズッコケぶりに笑っていました。「カバくんなんになるのかな?」と言う子もいました。何かとあわただしいこの世の中、あわてずに、時には休憩を取りながら、自分のめざす夢に向かって行くカバくんの姿に癒される人もいるのではないでしょうか。

 この絵本は原作と日本語版があります。原文では「Can  a  hippopotamus  be a〜?」に対する答えが「No」で統一されているのに対し、日本語版は今江祥智さんの関西弁を使った翻訳が絶妙な味わいを出し、最高に楽しい絵本になっています。  はな


ぼちぼちいこか


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