

第42回横浜市幼稚園教育研究大会が、平成17年1月22日(土)に行われました。
午前の部は県民ホールで、来賓の中田市長からご挨拶をいただいた後に今年度は講演・対談を行い、午後は9つの分科会に分かれ、終日にわたり幼児教育の研究発表、話し合いが行われました。
午前中の全体会には、横浜市幼稚園協会に加盟する私立幼稚園の教職員及び保護者たち2500名が集まり、京都大学大学院人間・環境学研究科教授の鯨岡 峻氏を招いて「関係発達から保育を考える−子どもの気持ちを感じ取ることの意味−」というテーマで講演していただき、引き続き、玉川大学専任講師・香蘭幼稚園園長の若月芳浩を交え対談を行った。
講演では従来の「発達心理学」では、子どもの発達は一人ひとりの子どもがその能力を完成させていく過程を「発達」とみて、そのことを支えていくことが保育の役割(教育の役割)であるとする「個体能力発達」の考えにたって展開されてきた。しかし、子どもの心の問題が深刻なかたちで浮上してきている現実は「できる・できない」という能力の発達を考えるだけで、子どもの成長を考えていくことができなくなってきた。発達の見分けの中に、これまでの「能力発達」の見方を超えて「心の育ち」の問題を含めて考える「関係発達」について話がされた。(詳細は平成16年度研究集録を参照ください)
午後の分科会では、横浜市幼稚園協会の教育研究部が行っている3つの特別研究委員会と、市内の区単位で行っている研究から、西区、港南区、磯子区、緑区、都筑区、戸塚区、の計6支部がそれぞれ研究成果を発表し、各分科会でその発表に対しての討議が行われました。
|

|