七夕と梶の葉について(副題、世界文化遺産から漏れた鎌倉は?)
先週の研修会の日の夜は神奈川県の藤沢というところに泊まりました。世界文化遺産の登録から漏れた鎌倉の様子を肌で感じたいと思い、鎌倉の旅館に泊まろうとしたのですが、多くが満室とのことで、あっさり、別のところでと思い返したのでした。
藤沢と聞いたところで、平塚が近いのではないかと思い調べると、東海道線で西に三つ西寄りとのことでした。もっけの幸いです。平塚の七夕もおもしろいとの情報を記憶していましたので、イベント期間には未だしの市街へ夕刻乗り込んだのでした。
特別な収穫はなかったことに少々がっかりしながら、翌日は久しぶりに鎌倉を訪問しました。何度かのコース、北鎌倉(駅)で降り、円覚寺→明月院→建長寺と歩を進め、源頼朝などで有名な鎌倉八幡宮を訪れました。
ラッキーなことに、6月30日は茅の輪くぐりで有名な“大祓の日”でしたので、その神事が炎天下の元、行われていました。
これを横目に見ながら、本殿に向かうと、その前面に巨大な七夕の吹き流しが飾られていました。赤・白・黄色・紫・緑の5色の見事な配色に感心しながら詣でた後、何げなしに紙製の“梶の葉”を購入したのでした。
その後、有名な小町通りなどを散策したのですが、ものすごい人並みに落選した影響は露ほども感じませんでした。
さて、その1週間後、ぱれっと広場が行われたこの土曜日の朝、川上先生や木村先生にこの梶ノ葉の紙型をお預けしたのでした。これで一件落着のはずだったのですが、“蒔いておいた種は生える”ものです。
ぱれっと広場が行われている間、○○の掃除をしていたところ、思わぬものが見つかりました。少し以前、京都の文化博物館(楽紙館)で購入しておいた紙子(紙衣)に、梶の葉(の形)が使われていたのでした。
京都の名家、冷泉家に伝わるものだと聞いていたのですが、梶の葉の型が遠く離れた鎌倉と京都で結び付いていたことにかなりの興奮を覚えたのでした。
感動してネットで調べますと、遠い昔には梶の葉は筆で書く“墨の、のりがよい”ので、短冊(の代わり)として使われていたことが分かりました。なるほどと納得したのでした。
感動して、職員室で話していますと、そばにいたグちゃんママさんが「昨日のお料理の中に(梶の葉の)本物が敷物として出てきたので、2枚もらって家の冷蔵庫にしまってあります」とのこと。さっそく厚かましくも、その1枚を子どもたちのためにいただくことにいたしました。
お土産のなかった旅が思わぬ形で大きなお土産となりそうなことを喜んでいます。
2013/07/08 6:28 PM | カテゴリー:幼稚園からのご連絡 | 投稿者名:自称、保育バカ