16年前の鶏

私は今、広野幼稚園で保育実習をさせていただいている実習生です。子どもが大好きで、幼稚園の先生になりたいと思い、保育の勉強を始めました。

16年前、私は広野幼稚園の園児でした。その頃お世話になっていた先生は、今も先生として働いておられて驚きました。

私は覚えていないのですが、私がその頃に描いた絵を園長先生に気に入っていただき、園に保存していただいていると母から聞いていました。16年も前のものなので、もう残っていないだろうと思いましたが、もしかしてと思い、恐る恐る尋ねてみました。すると、なんと冊子に載せていただいて、はっきりと保存していただいていたのです。それは、年少組の時に描いた鶏の絵でした。当時の私は紙を立体に見立て、画用紙の表にも裏にも鶏を描いたようです。この事は『風の詩』という本にも載せていただいています。絵を見ても自分が描いたことを思い出すことはできませんが、何より16年も前の私の絵を大切に保存していただいていた、ということに感動しました。

人生の中で子ども期はとても短くて、その時期の絵や行動は、とても貴重で大切なものだと思います。その絵や行動を、こうしてどれだけの年月が経ってもきっちりと保存されているということは、素晴らしいことだと思います。

お忙しい中、私の絵を探していただいた園長先生には、本当にありがとうございました。

(B大学 A.E)

 

この絵は独創的な絵だったからです。(園長談)