生きているんだね

子どもたちが育てていたチューリップ。幼稚園では咲き終わった後、雌しべの中にある種に栄養がいかないように、その部分を切り落とします。

「どうして?」と尋ねる子どもたちに、球根と種の違いについて説明しました。

今まで綺麗な花を咲かせるためにがんばってくれていた球根に、より栄養がいくように切り取ることを話した後、何度も花を咲かせてくれる力のある球根になってくれますようにと肥料もプレゼントしました。

それから何日かが過ぎ、葉や茎が枯れた頃を合図として球根を掘り起こしました。

すると・・・

子どもたちから 「わあ!球根に赤ちゃんがついてる!」という歓声が。年中時に植えたときの球根の周りに小さな球根がくっついてできている子どももいたのです。

「ごはんをたくさん食べて子どもができたんかな〜」と、土を掘り起こしながら嬉しそうな表情を浮かべていました。

そんな折り、3月に卒園した子どもから「先生、持って帰ったアネモネも咲いたけど、チューリップも咲いたんやで!」と教えてくれた子どもがいました。 

聞いてみると、年中の頃に育てたチューリップを年長で掘り起こして持って帰った後、家で秋まで保管して、忘れずに植えていたとのこと。一度は花を咲かせた球根だからと、追肥もしながら育ててくださっていたそうで2年続けて花を咲かすことができたそうです。

写真と共に折り紙で作ったチューリップも添えてお手紙をいただき、ご家庭での細やかな関わりや愛情の深さを感じたのでした。

年長の子どもたちも、ただいま球根を乾燥させていますので、持ち帰った際にお試しになられるのも良いのでは。。。