皇居の紅葉狩りに!

7日、ふとしたはずみで天皇陛下や皇后陛下、皇太子や美智子妃殿下、愛子様たちがお住まいになっている皇居の紅葉を見て回りました。たまたまこの日の午後から、東京の丸の内で研修会が行われますので、いつも通り、早めの新幹線に乗って出掛けたのでした。

朝、10時過ぎ、東京駅に着き、丸の内の北側に出ますと、ふだんの日曜日と違い、かなり以上の人出です。何事かと思い巡らせますと、ちらっと新聞で読んだ皇居の話を思い出したのでした。幸いなことに、研修のビルを確認してから、この時間、いつも通り、どこかまで歩こうかと計画していたのでした。この公式を、“紅葉狩り”に当てはめたのでした。

少し前に、新装した東京駅をまっすぐ北に向かいます。駅前で配られたチラシを見るまでもなく、人の流れに沿って歩きます。随所に随所に警官が立ていってものものしい雰囲気さえ感じられます。坂下門からの入場ということでしたが、人の波は西へ西へと向かいます。

東へ折り返す地点では、この太い行列は横15人ぐらいでしょうか。いや20人ぐらいだったでしょうか。一寸刻みに前が進みます。京都の夏を彩る祇園祭の宵山よりもすごいです。昨夜の土曜日、通りすがりに見た二条城の金魚の祭典よりも何十倍、何百倍という人出です。

われわれが並んでいる列の横を同じような太さの人の波が足早に通り過ぎて行きます。何か順番抜かしをされているようで気が落ち着きません。その後分かったことは、この列もある地点まで進みますと完全にストップされ、逆にわれわれの列が少しずつ進み始めました。完全にこの人出を読み切った、警察の方々の筋書きに従っているだけです。

手持ちバックの検査、ボディチェックを受け、ようやく入場できる坂下門(老中 安藤 信正の襲撃された地点)にたどり着いたのは、11時15分でした。

宮内庁の官舎を通り、乱れ気味ではありますが、列はまっすぐ北へ進めます。何となく、大阪の造幣局の桜の通り抜けをイメージされます。肝心の紅葉は4・50メートル置きでしょうか。紅葉の旬も過ぎていてそれほど見事なものではありません。率直に言えば、一週間前の京都は北区の鷹峯などの紅葉の比ではありません。

今日の出口に当たる乾門を出て再度、北桔橋門からふだん一般公開されている東御苑の芝生に差しかかりますと、何となく品を感じさせる服装をした楽団の方々が・・・。それは皇宮警察音楽隊の方々でした。ランチタイムコンサートということで、12時過ぎからの演奏開始でした。

昭和34年の天皇陛下と美智子妃殿下との御成婚の折りに作曲されたという祝典行進曲に続いた、作詞天皇陛下、作曲皇后陛下という和楽器の入った歌曲を聴き終えるや否や、急いで今日のメイン会場へ向かいました。

結局のところ、お昼ご飯は“抜き”ということになりました。