箍が外れる

今日は、明日のおもちパーティーにむけて年長児でもち米を研ぎました。前にも敬老参観のときに経験していたので手のひらで研ぐ要領は覚えていたものの、途中、雪も降り出して「手が冷たーい」と、赤くなった手にハァーッと息を吹きかける姿も。毎日、お料理や洗濯をするお母さんの水仕事の大変さを感じました。

 

 

 

 

 

 

 

また、昔、目方を量る器具として使っていた一合升でお米を量っていましたが、子どもたちがあまり目にしたり手にすることがない経験をということで、今回は園長先生がご自宅に保管しておられた年代物のおひつを持って来てくださりました。その入れ物からお米をすくっている途中で、おひつの周りをとめていた留め具が外れてしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

近くにいた運転士の渡辺さんの所に持って行って直してもらっていると、横におられた園長先生が「ああ、たがが外れたんか」とおっしゃり、ようやく周りについていたものの名称が本物の箍(たが)なのだと知りました。

“たがが外れる”という言葉は知っていましたが、実際に外れた状況に直面したことに感動し、子どもたちにも「これが “たが”って言ってな・・・」と少し難しい話になるとは知りつつ説明をしたのでした。

 

これは、ほぼ同じ大きさに見える五合升と十合升が本当に二杯分入るかどうか、水を入れて確かめているところです。

ちゃんと五合升二杯分入ったのには驚きました。(当たり前なんですけどね)年長児が取り組んで  いる、ファーストシリーズのかずを実体験で感じたのでした。

 

自分たちで研いだ分、明日のおもちはさらに美味しく感じることでしょうね。楽しみです!

長い年月かけて・・・。

広野幼稚園のモットーの一つに“長い年月かけて”があります。一つのことを成し遂げるには、ゆっくりじっくり時間をかけ、決して急いで事を成し遂げようとしてはならないと信じているのです。

事実、他の園から羨まれるような質の良い楽器などは、1年や2年でそろえたものではありません。10年・15年に渡り、少しずつ幼児が使える物としては最良に近いものをそろえてきたのです。この考えは、他の領域においても同じです。

たとえば、近年力を入れ始めている伝統行事、七夕やひな祭りなどのグッズも同じです。一気に買い求めるようなことは絶対にしません。急かず焦らず、少しずつ少しずつをと心掛けています。

一般に、その行事が近づいてくれば、少々お高くても購入しようとするものでしょうし、また、そのイベントが過ぎれば見向きもされなくなりがちですが、広野はまったく違います。

年末が近づいたこの日曜日、あるリサイクルショップで、ひな祭りのグッズの一部、ミニタンスやミニながもち・ミニ裁縫箱などを見つけました。予想している値段(相場)より、断然お安いようです。この頃では、昔は高価であった実物のタンスやながもちは粗大ごみ扱いのですが、ひな人形の小さなタンスやながもちとなれば別物です。まして、黒の漆塗りに金の蒔絵を施した上物などは、相当以上の値段がします。それが、この値段(秘密)とはという訳で、即座に購入を決めました。

来年の3月には、子どもたちの驚きの顔が目に浮かびます。我ながら会心の掘り出し物を捜し当てたと一人喜んでいます。