長い年月かけて・・・。

広野幼稚園のモットーの一つに“長い年月かけて”があります。一つのことを成し遂げるには、ゆっくりじっくり時間をかけ、決して急いで事を成し遂げようとしてはならないと信じているのです。

事実、他の園から羨まれるような質の良い楽器などは、1年や2年でそろえたものではありません。10年・15年に渡り、少しずつ幼児が使える物としては最良に近いものをそろえてきたのです。この考えは、他の領域においても同じです。

たとえば、近年力を入れ始めている伝統行事、七夕やひな祭りなどのグッズも同じです。一気に買い求めるようなことは絶対にしません。急かず焦らず、少しずつ少しずつをと心掛けています。

一般に、その行事が近づいてくれば、少々お高くても購入しようとするものでしょうし、また、そのイベントが過ぎれば見向きもされなくなりがちですが、広野はまったく違います。

年末が近づいたこの日曜日、あるリサイクルショップで、ひな祭りのグッズの一部、ミニタンスやミニながもち・ミニ裁縫箱などを見つけました。予想している値段(相場)より、断然お安いようです。この頃では、昔は高価であった実物のタンスやながもちは粗大ごみ扱いのですが、ひな人形の小さなタンスやながもちとなれば別物です。まして、黒の漆塗りに金の蒔絵を施した上物などは、相当以上の値段がします。それが、この値段(秘密)とはという訳で、即座に購入を決めました。

来年の3月には、子どもたちの驚きの顔が目に浮かびます。我ながら会心の掘り出し物を捜し当てたと一人喜んでいます。