大きい運と小さい運

今日から3学期がスタートしました。

子どもたちもみんな久しぶりに友達や先生に会えたのでとても嬉しそうでした。

始園式では園長先生の挨拶のあと、園長先生が選んでくださった日本昔話の中の「大きい運と小さい運」を鑑賞しました。

お話の内容は、

昔々子どもがもうすぐ生まれる二人の男が天狗のところへ、もうすぐ生まれてくる自分の子どもの運を占いに行きました。

なまけもののもくべぇの子どもは小さい運、きちんとしているたろべぇの子どもは長者になる(大きい運)とのこと。

数日後もくべぇのところには息子が、たろべぇのところには娘が生まれました。

そして数年後・・・もくべぇ親子とたろべぇ親子4人で昼食ににぎりめしを食べていると、中に石が入っていました。

めんどくさがりのもくべぇは石とご飯と一緒に吐き出し、たろべぇはもったいないと思い石だけを出しました。

さらに数年後…もくべぇの息子は村で働き、たろべぇの娘は隣村の長者のところへ嫁に行きました。

ある日もくべぇの息子がある長者の家へ桶を修理しに行きました。

怠け者のもくべぇの息子、「長者なら古いものを直すのではなく新しいものを買えばいいのに」と思いながら大量の桶を直していました。

直していると出てきた若奥様はなんとたろべぇの娘でした。

たろべぇの娘は長者になった自分の幸せをもくべぇの息子にも分けてあげたいと思い、昼食のにぎりめしの中に何年もかけて貯めた小判を入れました。

仕事を終えたもくべぇの息子はにぎりめしを食べると「ガチン!」と硬いものが。

「なんだ大きい石が入っているのか」とご飯ごと川の中へ「ぺっ!」

6つめまで全て硬いものが入っていて、頭に来たので最後の7つめのにぎりめしを割ってみるとなんと中には小判が!

でももうほかの小判は川の中・・・

家に帰ると父のもくべぇは怒りますが、ふと天狗に言われた自分の息子は少ない運しかないという言葉を思い出し、仕方がないと思います。

するとそこへ天狗が現れ、「たろべぇの娘が長者になれたんは物を大切にしたからだ。いくら良い運をもっていてもそれをいかせない者も入れば、

反対に小さな運しかなくても大きな運をつかむ者もいる。

運とは心がけ、努力次第でどうとでも変わるものじゃ」

それからというもの、もくべぇは物を大切にし、長者になったというお話でした。

今日この話を見て、子どもたちが、物を大切にする気持ち、努力、謙虚さなど色々なことを感じ取ってくれればと願います。

新しい年が始まり、私達大人も心新たに、気を引き締められるよいお話でした。