避難経路で・・・

東日本大震災以来、子ども自身で逃げられるよう”地震てんでんこ”を合い言葉に避難訓練に取り組んでいます。

保育室から避難するに当たり、最短かつ迅速に避難できる経路を考えた結果、階段を降りるクラスと登るクラス、あるいは非常すべり台をすべり降りるクラスなどそれぞれ異なります。

職員で非常食や避難訓練について考えていますと、”少しでも早く安全に”という思いから「年少児が階段を降りて避難するのに要する時間はどのくらいか?また、今の子どもの発達状態において一段を両足で降りていく子どもは何人か」という疑問が出てきました。

避難経路にあるゆり1組から靴箱へつながる階段は10段。さっそくゆり1組の子どもで3回計ってみますと、1回目は16秒・2回目は17秒・3回目は16秒。これらの結果から階段を全員が降りるのに約16秒を要することが分かりました。

隣のクラスのゆり2組は基本的に保育室前にある非常すべり台を使用します。ゆり2組の子どもがこのすべり台で計った結果、何と37秒とのことでした。

これらの結果を踏まえ、時と場合により臨機応変に避難経路を変えなければならないと痛感させられました。

また階段を降りる場合と登る場合ではどちらが時間を要すのか・・・。

次回計測してみたいと思います。

昔ながらの遊びが・・・

追いかけっこや花いちもんめなど、昔懐かしい遊びは、たくさんあります。

そんな中、今日のお昼に部屋の端で声が聞こえてきました。何をしているのだろうと見てみると、差し込む太陽の光を使ってSくんが遊んでいたのでした。

Sくん「1・2・3・・・」と、数えている間に友達が、

Kくん「何して遊んでいるの?」

Sくん「・・・9・10!」と、数え終わると振り返って窓の外を見て「写った」一緒に外を見たKくんは、「何も写ってないよ」

Sくん「影を見て10数えるんだよ。・・・ほら、見えた。」

Kくん「見えないよ」

影を見つめて空を見上げると、そこに白い影が写るという、“かげおくり”の遊びをSくんは、していたのです。やったことのない、Kくんには、何をしているのか不思議に思えたのでしょう。

私も、小学生のときに「ちいちゃんのかげおくり」を教わった後に、遊んだことがあります。自分の影から遊びが広がり、小さいときに遊んだ遊びが、子ども自らしていたことに嬉しさを感じました。