(田島征彦氏の)祇園祭の型絵展へ

祇園祭が前祭りと後祭りに分かれたことは、ご存じの方も多いと思いますが、この中間の21日、午後からの気温が35度を上回る予想なので、8時前には歩きだしました。

まずは、新町通を北から下がっていきます。八幡山、後の祭りの先陣を切る北観音山、今年は一段と張り切っておられることでしょう。蛸薬師通を挟んで南観音山、新町通はここでおしまいと思っていましたら、今年は150年振りに巡行に加わる大船鉾は四条通を下がったところ、池坊短期大学の裏門のところにあったのでした。池坊には10年ほど前までの4・5年ほどだったと思いますが、幼年美術の会の夏期講習会が行われていましたので、広野幼稚園の教職員も随分お世話になったものです。

たまたま、大船鉾では、人出が少ないうちにと本格的な消防訓練が行われていましたので、後学のためにじっくり見学させていただきました。その後、10時になれば、300円で鉾に上がれるということなので、新築の今年にと心ひかれましたが、10時からということなので、先を急ぎました。

前祭りの山の一つ、山伏山町には染清流館というのがあり、その6階で旧知の絵本作家、田島征彦氏の祇園祭の型絵染の原型が展示してあるということ、この見学が今日の外出の主目的です。


入場料は300円という破格の安さでしたが、残念なことに、その会場には受付係を除いて、誰一人いなかったのでした。約30年前には、結構絵本界でセンセーションを巻き起こしていた方であったにもかかわらずです。幼児教育者はこんなところは、ぜひのぞいてほしいものです。

このブログを読んでいただいている方の中には幼児期に“じごくのそうべえ”が好きだった方もおられるかと思いますが、田島氏はその作者でもあります。


畳敷きの大きな会場にたった一人の鑑賞者ということで型絵染を心行くまで堪能いたしました。午後からも大勢の人で賑わうであろう祇園祭、「こんな穴場もありますよ」とご紹介させていただきます。

園長