3学期の第一日目は?

この日に備え、新学期早々、自分の家から門松と鏡餅を持参していました。講堂の舞台の上を飾るためです。

例年どおり、9時30分少し前から各クラスを回ります。戸を開けながら「(戸を?)あけまして、おめでとうございます」を言うためです。年長組にでもなれば「閉めまして、さようなら」と言う前に、このジョークに笑顔を見せる子どももいます。


10時15分前、講堂のセッティングができていなかったので、①舞台の上のエアコンを点け、②子どもたちが入ってくる前に暖めておこうと床の上に置いた灯油のストーブに点火します。続いて、③舞台のホールを仕切る緞帳を閉め、④舞台とホールの蛍光灯を点灯します。⑤門松は舞台上に倒してありましたので、緞帳裏に隠れている自分が両手に持つことにしました。

少し間がありましたので、職員室に戻り、園内放送を通して「クリスマスの赤いブーツを持ってきてくれた人は自分で持ってきてください。持ってきてくれた人は園長先生とおめでとうを言い合って、握手しましょう」と呼びかけますと、子どもたちは三々五々喜んで持参してくれました。

一転、舞台へ。緞帳裏に、○○先生が子ども用の椅子を用意してくれましたので、子ども用の椅子に座って彼らの入場を待ちます。座って待つ間に、考えました。ここでは、ウサギと亀のお話のウサギのように一寝入りすることにしようと・・・。

式が始まりましたが、なかなか自分が出ていかないので、○○捜しがはじまりました。「どこかな?どこかな?」と。司会者が「そろそろ緞帳が開くかな?」と言いますと、アシスタントの先生が緞帳を開きました。この瞬間「開けましておめでとう」となる予定でしたが・・・、式に出席する自分は両手に門松を持って、こっくりこっくりと居眠り。あっけにとられたような子どもたちの顔は見えませんでしたが、かなりびっくりしたことでしょう。

門松と鏡餅の簡単な説明をしたあと、神主さんよろしく榊(サカキ)のように「門松は振るものではないよ」と言いながら退場しました。