横跳び越しに新たな発見が・・・

横跳び越しは、“跳び箱の跳び越し”、“鉄棒の逆上がり”と並んで広野幼稚園では40年以上に渡り、年長児が運動会でパレードとして保護者の前でご披露している種目の一つです。

 

この“横跳び越し”は高さ25センチの平均台に両手を着き、お尻を上げて跳び越します。簡単なようですが、運動の苦手な子どもにとってはお尻を上げて(両膝を揃えて)というのが頭の中になかなかイメージしにくく、難しいのです。お尻から跳ね上がると言っても、子どもたちはついつい足から先に出て、またぐという動きになりがちなのです。

両膝が離れてしまっては運動になりませんので、以前は、保育者が自分の脚を床の上に伸ばし(長座し)、自分のひざの上に子どもの手をつかせ、左右に跳び越させるという運動からスタートしていたのです。ところが、子どもの中には、担任でない保育者のひざを借りてということになりますと、結構ちゅうちょする者もいたのです。それは、長年悩んできた指導ポイントの一つでもありましたが、一昨年度だったでしょうか、上記(左)の写真のような遊具を使い、取り組みスタート時の問題点が一応の解決をみたのでした。

ある日、この遊具を横目に見ながら通り過ぎようとしていたときのことです。“はっ”と気づいたことがありました。それは、下の写真のように左右の高さが同じである遊具を、片方だけ、低くしてみてはどうかということでした。低くすることで少し運動的には難しくなります。

もう少し具体的に言いますと、少し高さのあるバーを握って跳び越す→これより少し低いバーを握って跳び越す→床に手を着いて左右に跳び越す→低い平均台を左右にお尻を上げて跳び越す→25センチ高さの平均台を跳び越すという流れになります。

この流れをたどることにより、この運動でひざを打って痛い思いをしたという子どもが少しでも少なくなれば嬉しいことです。