認定子ども園に向けての講演会へ

去る平成24年の暮れ、一通のファックスが入りました。幼稚園の行く末を見守っている京都府の文教課からで、年が明けた26日、27日に研修会があるという通知です。 これだけでは、さほどの驚きはなかったのですが、その主催者が全国認定こども園協会という特定非営利活動法人という名前だったからです。“官”が民間の保育団体の講演会の紹介をするなど聞いたことはなかったからでした。

奇異に思ったものの先もって勉強しておくにしかずと、少し間をおいて申し込みました。

さて、この26日、宇治市の植物公園の絵画展の表彰式に列席した後、すぐさま京都市にとって返したのでした。そこでまたまた、びっくりしたことは、京都の幼稚園・保育所だけの参加費が3000円も安いのです。後で主催者側に聞いてみると、京都府がその分を負担していたようでした。

会は型通り、主催者側の挨拶のあと、京都市の門川大作市長が歓迎の挨拶をしたことでした。全国から幼稚園・保育所の園長先生たちが大勢来られてるとはいえ、これぐらいの会に市長自らが出てくるということは異例中の異例だと思ったものでした。

その上、もっと驚いたことは、一度退席したあと、第2部、第3部の講演が終了までフロアの最前列でお聞きになっていたことでした。普通、議員クラスの方々でもその後に続く講演内容を聞くことはめったにあることではありません。まして公務が目白押しであろう京都市長、信じられない風景に、“これは何かあるな”と思ったのでした。

新聞紙上では、認定こども園については、全国的には徐々に増えてきていると、時折、話題になりますが、京都府内ではまだ1か園も幼稚園や保育所から踏み出したところはありません。保護者の皆様方には未だ遠い将来の話かとお思いでしょうが、ひょっとすると京都にも、近々突然、第3の施設である認定こども園が出現するかもしれないと思った講演会でした。

園長