強制排煙装置の発見

煙霧がひどかった京都マラソンが行われた日曜日、この日も出勤しました。

園内を巡視していてふと気づいたことは、かなりの部屋に手動の強制排煙装置があることでした。「改めて何を言うの?」と思われる方もあるかと思いますが、このことが火災時の避難訓練のマニュアルからとんでしまっていることに気づいたのでした。

強制排煙装置とは、ボタンを押すと一瞬のうちに窓が開きます。煙は上に昇ったあとは横にはいますので、自動的に室外へ排出されます。その後、開けた窓を閉めるときは、ゆっくりとハンドルを回せば元に戻るという装置です。

新聞などの火災の記事を見ますと、煙にまかれ出口への方向を見失ったという事実が焼死よりも多いように感じます。子どもたちと共に行う火災の避難訓練時においては、煙にまかれないよう、また吸わないように姿勢を低くし、ハンカチなどで鼻や口を押さえながら動くよう、消防署などからも指導されています。それは、火災時における煙の怖さを象徴しているのでしょう。

広野幼稚園では各保育室に子ども用マスクを常備しています。インフルエンザやノロウイルス流行時などにすぐ対処するためです。このマスクを使用すれば避難時に両手が空くことに気づき、今後実践したいと思っています。

年に何度かの訓練を重ねていることで、たまたまこの瞬間、私の頭にこの事実が欠落していることに気づいたのでしょう。ひょっとしたら、以前に建物の設計士から聞いたであろうこの装置の機能の知識が蘇ったのかも知れません。

しかしながら、何度かの消防訓練を指導してくださっている、消防署の方から教えていただけてもよかったのにという思いもないではありません。