やった!葛西紀明選手が銀メダル

忙しい日曜日だった16日、朝の出発時になってオリンピックのスキーのラージヒルで、葛西紀明選手が銀メダルを獲得したとのニュースが流れました。

第1回目の飛躍で139メートルの大ジャンプ、第2回目も133メートルの素晴らしいジャンプを見せたということです。何が何でも、見なければならないと出発時間を延ばし、コタツに腰を落ち着けたのでした。

2回目が始まりました。清水礼留飛選手、オリンピック3回目という伊東大貴選手らの飛翔が続きます。技術的なことは分かりませんので、飛距離だけで一喜一憂です。K点越えだけが一つの目安です。青いラインよりも越えたといっては喜び、手前だったと知って落胆します。

2回目の飛翔順は、葛西選手は最後から2番目でした。この競技は第1回目に飛んだ記録が下位の選手から飛び始めまので、その時点で暫定1位との報道を聞いていても、一般的には、ランキングが上の実力者が、どんどん後から飛ぶ選手に抜かされていくのが通例です。

2回目の飛躍では、前半に飛んださほど強くない一人の選手が144メートルを記録していましたので、競技の審判員が選手の安全性を考え、出発地点を(2度に渡って)下げました。当然、滑走距離が短くなりますので、後から飛ぶ選手の距離が出ず不利なのですが、そこは、それと勘案して点数が算出されます。

その他、テレマーク姿勢というのも非常に重要で、この姿勢がとれるかとれないかで評価点も大きく変わってくるようです。

もう一つ、昔は運不運で済まされていたと思うのですが、このオリンピックでは風向による加点・減点がなされているとのこと、向かい風だと有利で、追い風だと大変不利となるからです。しかしながら、移り変わる自然現象を人間が評価するのは、なかなか難しいだろうなと思いました。

出発時間を気にしながら、見続けています。結果を知った後で見ていますので、かたずを呑んでと言うわけではありませんが、それでも力が入ります。第2回目の飛躍も133メートル、“やった!”最後に飛んだポーランドのスコット選手が同距離を飛びました。飛型点で下だったのでしょうか。葛西選手は2位、優勝に届かなかったのは残念ですが、7回目のオリンピック出場で41歳、前代未聞の出場回数とともに、個人での初めてのメダル、衰え行く筋肉や運動神経との戦いに打ち勝った葛西選手に絶大な拍手を送りたいと思います。

誠に、おめでとうございました。