キックバイク(二輪車)を再導入

10数年前、赤い二輪車を導入しました。カタログを見て、これは子どもたちが自転車に乗る前段階として非常に有益ではないかと推測したからでした。倒れる心配もなく、足で地面をければ前に進むので楽しいであろう、また、スピード感やからだに風を受ける感覚を早めに体感しておくことは、おうちで自転車の練習する場合にも、結構役立つのではないかと推測してのことでした。

しかしながら、残念なことにこれを確認する手立てはもたなかったのでした。

月日は流れ、これらの10台の二輪車は子どもたちが十二分に遊んだ証しとして、タイヤの溝こそ擦り減ってはいますが、今も健在です。音を立てながらグレーチング(鉄製のみぞぶた)の上を走り回ったり、小さな臨時の小山から勢いをつけて走っていた子どもたちの姿も目に浮かびます。

 

さて、この月曜日、帰りのくるまの中で耳にしたのは、自転車協会提供の民放ラジオから流れてきた“キックバイク”と言う言葉でした。“キックバイク?”、これは広野幼稚園にある二輪車と同じものではないかということでした。

ラジオの音を少し大きくして続けると、“自転車に初めて乗ろうとしている子どもに補助輪付きの自転車を与えるのは上達を妨げている”という論です。“ふ~んおもしろい”と聞き入ります。なぜなら、補助輪付きの自転車はカーブを曲がることができにくいので、これに合わせた曲がり方を覚えてしまうというのです。

“なるほど”とうなずきながら聞き続けると、キックバイクと言うのは、もちろん、補助輪はなし。スタート時はペダルもなし。スピード感・カーブを曲がる感覚などを習得した後、改めてペダルをつけ直すという手順を踏ませるという指導法です。

その後、ネットでこの会社の広告を見ますと、自転車乗りの適期は、3歳から4歳、4歳の夏までには、自転車乗りをマスターしようと記述していました。また、ある保育園では30分足らずで84人中40人が乗れたということです。

なるほど、これなら自分の考え方と相通じる点が多いということで、早々に、ネットで2台を購入しました。入荷後の子どもたちの取り組みが楽しみです。