見どころの梅に遠足

昼過ぎから散髪屋さんにでかけたところ、前髪が縮れているとのこと、「どうされたのですか」との問いに、何かあったかなと思い返したところ、数日前、年長児が寄り集まり“同期の桜のナベパーティ”の準備で火を起こしていたとき、火が飛んだのであろうということになったのでした。髪の毛はよく燃えるということで、遅がけながらびっくりした次第でした。

髪も整ったところで、おひなさまと梅を見学しようかということになりました。ところが、残念なことに目的としていた場所では、おひなさまの展示期間は終わっていたのでした。

それではと思い返し、京都市考古学資料館から北野の天神さんへ足を伸ばします。今出川通りを西へ、バス停で数えれば4個です。歩いている途中、驚いたのは、千本通を西に少し入ったところに天神さんの大きな第二駐車場ができていたことでした。今出川通りに面し、天神さんへは歩いて7・8分のところです。50台ぐらいは入るのではないでしょうか。受験の合格祈願に来られた方にとって、1時間も待つくらいなら、ここから歩かれたほうが時間も節約できると思います。

石畳工事が完了した上七軒(昔の花街)、天神さんの東参道は、天神さんの本宮へのショートカットの道です。近々始まる北野をどりのポスターを見ながら、歌舞練場の前を通ります。それから2・3分も歩くと、東門の前、長五郎餅の出店の前に出ると、本宮です。かなり長くつながる参拝者の列を尻目にその横でお参りします。

お参りもそこそこに梅園に入ります。裏(奥)からこととて、まずお土居に登りますお土居とはその昔、豊臣秀吉が洛中と洛外に分けた今で言えば堤防です。この辺りは最近は秋の紅葉で有名です。三又の紅葉という樹齢400年を超えるという大木もあります。

 

寒さには少々の我慢も必要ですが、急ぐ旅ではありません。ゆっくりゆっくり時が流れていきます。梅園に入りますと、白梅・紅梅がいっせいに目に飛び込み、そこはかとなく、ふくよかな匂いも漂っています。入場料の中には、粗菓と梅のお茶代も含まれ床几のうえでいただきます。少し歩き疲れた身には、ほっこりするひとときです。早春の絵に描いたような景色を堪能しました。