保育案が完成するまでに・・・

2月4日に行われる第2回半日入園では、辰年にちなんで辰(龍)のパクパク人形を作ります。この日の指導案が完成するまでには・・・

☆ 2月の半日保育の指導案の作成に当たり

 * お面からパクパク人形へ

・ 龍(辰)年のお面を作ろうということから、あらかじめ、12年間の面を作ろうという案が浮上する。

・ 年末出勤していた東藤先生が面作りの役を請け負い、作成する。

・ ところが、出席者(吉村・森田)の“龍はかわいくない”との評価で、龍の顔やからだは長いということから“パクパク人形”のような形はどうかということになる。

・ 園長が龍の頭は牛乳パックの底を二つ切りにしてと主張し、同じパックを使って胴体部も作ろうと言い、その方向に進めようとした。

・ ところが、頭と胴の接続部である首は何を使おうかということになったが、適当なものがなく行き詰まる。

・ 東藤先生が首は黄緑色のビニールで作ればと提案する。

・ 園長が、それなら、胴体部をビニールで覆ってしまえばと言う。

・ それなら、東藤先生が同じ色のビニールで首も作ればということになるとともに、胴体部も牛乳パックを使わず、ビニールだけにすればということになる。

・ そこで、実際に作ってみると、考えたことは頭部の牛乳パックの数が集められないと言い、森田先生と東藤先生の相談の結果、丸い紙コップを使おうということになった。

・ 年が明けてから、山口先生たちが紙コップだと子どもが操作しにくいのではないかということになり、口の部位もビニールでということになった。

* 保育案の作成

・ 辰(龍)の姿は決まったものの、保育の展開(ストーリー)がなかなかイメージできない。この間に、日本昔話のDVDが発売されていることを知る。

・ 購入した辰年に関する日本昔話のDVD(龍の子太郎、干支の話)などを見る。

・ “龍の子太郎”は2歳児には難しい、“干支の話”は保育の展開上適切ではないなどと葛藤するなか、なかなか、ストーリーが決まらない。

・ 最後の手はということで、“びっくり箱”でスタートさせてはと決め、細長い紙を何度も折り返して畳む、いわゆる、がらがら蛇折りにしたものでということになった。

・ ところが、紙が大き過ぎるせいか、思うほど飛び上がらない。残念ながら、これも役立たずということになった。

・ バネの力が弱いのでもっと強くできないかと運転手さんに相談すると、さっそく、針金を活用して代用スプリングを作ってくれた。

・ ところが、別の意見もあり、初めからびっくり箱を購入し、頭だけをすげ替えたらどうかという意見も出た。

* 保育案の熟成

・ 1週間ほど経ったある日のこと、木村先生がNHKの日本語で遊ぼうの中で“ でんでらりゅうば”という曲や本がありますが…ということを申し出てくれた。

・ さっそく、曲を聞き、本を読んでみると、何とこれがぴったり。

・ この日の導入は、この曲の指導から始めようということになった。

・ そこで、川上先生にインターネットでびっくり箱を探してもらいましたが価格の点で折り合わず、ページを閉じようとしましたので、「ストップ」をかけたのでした。

・ 価格が合わなければ飛び出す技術はないかと探してもらったところ、牛乳パックに輪ゴムをからめると、素晴らしいほど跳ね上がる技法が見つかった。必要は発明の母と言いますが、ネットでこのような技法を発見できた。こんな時代になっているのかと、ほとほと感心した。

・ このような多くの方々の意見を取り入れて指導案を作成するのは、広野幼稚園史上始めてのことであった。

  どうか、半日保育に来園した2歳児の子どもたちの顔がほころびますように・・・。