ハーモニカ演奏会

当園で写真撮影の業務を依頼しています、スタジオ共同さんに仲介していただき、ハーモニカ奏者の綿谷篤樹さんの演奏会を催しました。

綿谷さんは 1991年に「世界ハーモニカコンテスト」でソロ部門に3位入賞。また、その後1993、95年の同コンテストのアンサンブル部門で優勝された実力の方です。

 子どもたちが使っているハーモニカは一つの穴を吹くとドが、その横の穴を吸うとレが出るのですが、和谷さんが演奏に用いられるハーモニカは一つの穴を吸ったり吹いたりすることで四音を奏でることができる“クロマッチクハーモニカ”です。そのハーモニカでまず子どもになじみのあるディズニーのメドレーから演奏が始まりました。深くて、温かみのある音色に子どもも先生もうっとり・・音楽の世界へ誘われました。

 そして子どもたとと全く同じハーモニカを使って、故郷・七つの子・アメージンググレースを演奏して下さいましたが、口や手を細かく震わせてビブラートをかけたり、柔らかい音色を出したりされ、『さすが、プロは違うなあ』と感心するばかりでした。また3センチほどしか長さのないハーモニカで聖者の行進も演奏して下さいました。

 様々な種類のハーモニカを間近で見たり、演奏を聞いたことで子どもたちも刺激を受けたようです。

「時を超えて・・・」

 先日の続きになりますが「ねこのリボンと犬のサンゴ」を読んだ次のききょうの日のことです。

1年生の凱士くんが「これお父さんの弟の本やねんけどこないだ先生が読んでくれた本とよく似てるねん。」と1冊の本を持って来てくれたのです。

なんと同じおはなしチャイルドさんから昭和59年に出版された「またあえたね」という本で後書きには千葉県の動物病院で本当にあったおはなしと書かれていました。

夕方お母さまにお聞きすると本棚に入っている本をよく読んでいた凱士くんが自ら“同じメッセージ”を感じ持ってきてくれたとのことでした。

 見たり聞いたりしたことをすぐに自分のものと結びつけて広げていける・・・これぞ私たちの望む子どもの姿です。

 絵本をずっと大切にしてこられたご家族の愛情とその愛をいっぱいしっかり受けとめてすくすくと育っている子ども達に感動しています。