職員室の“見える化”の一環として

 この頃、世間では“見える化”という言葉の使用が増えてきているようです。この言葉は、普通では見えないものを見えるようにしていくのが本来の用語の使い方かと思ってはいますが・・・。

 2学期の始まる前、夏休みの終わりのころの職員室は、夏期保育期間中に各保育者たちが各地の研修会に出向き、いろいろな講師の先生方のご意見をお聞きしてきたものを、その会には出席しなかった先生に伝達することになっています。有益ではあるが、なかなか、厳しい会であると受け止めている先生方が過半数ではないでしょうか。

 現在では、この会の持ち方も以前に比べかなり進歩し、研修会の資料をプロジェクターを使ってスクリーンに映したり、研究発表をした幼稚園(保育所)の園のホームページを即座に、映し出すなどの手法で、職員全員のイメージ化を助け、全員の実力の向上を目指してきたのでした。

 ところが、一つのことが改良されると一時期安心してしまうのが人間なのでしょうか。そこで、思考はストップしたままだったのでした。

 何がそうなのかと言いますと、資料を映し出す方は確実に進歩したのですが、壁面に映し出されるスクリーンは、ある年に活用した大きな白い布を何年も何年も使用していたのでした。そのため、変な折り癖なども目立ち、映し出された文字などは非常に見にくいという始末だったのでした。

 今年の発表の場、このことに気づき、早速、南ガレージの奥にあった本物のスクリーンを取り出し活用しますと、それはそれは見事に、見やすく映し出されたのでした。

 本来の意味での見える化ではなく、しごく簡単なことではあるのですが、なかなか、適材・適所・適期に活用するというのは、以外と難しいことなのでしょうか。自問自答している今日この頃です。