高雄から京北町の栗尾峠に

テレビの“相棒”が終わるや、栗尾峠に出掛けようと思い立ったのでした。なぜかというと、時々162号線を通る人間にとっては眺望が素晴らしい栗尾峠、しかし、地元の人々にとってはここは難所、待望久しいトンネルが近々開通し、この道が自転車専用道になるという新聞記事を見たような気がしていたので、専用道になる前にもう一度、目に焼き付けて置こうと思ったからでした。

あいにく小雨はぱらついていましたが、紅葉のシーズンとはいえ人出もほどほどでないかと予想し、帰りもさほど混むことはあるまいと思いました。

仁和寺の前を通り過ぎ、洛北の紅葉の名所、高尾・槙尾・栂尾のいわゆる三尾までは桜の葉以外さほど紅葉していません。ところが、栂尾を過ぎますと、一気に季節が進んだような感じです。運転している自分の目を楽しませてくれます。京都の洛北の紅葉見物は来週の週末ぐらいがよろしいのではないでしょうか。

目当ての栗尾峠の眺望は、折りからの靄に包まれて視界が効かず残念でした。そこで、時々うかがう道の駅の“ウッディ京北”で、広野幼稚園のシャッターにぶら下がっている(緊急時に至急下ろすための)チョウチョウと少し昔の生活の必須品であるワラ草履を3足購入し、早々に帰路についたのでした。

 

帰りの峠ではラッキーなことに靄も途切れて来ましたので、くるまを止め、ほんの少しの間、絶景を目に収め、明日の英気を養いました。