ギネスに挑戦!

昨日、乗り気コラムさんが書いてくれていましたが、ふとした会話からギネスに挑戦しようということになりました。今まであった記録を1メートルか2メートルオーバーしようというのではなく、まったく新しい分野での登録を目指しました。
 一般に幼稚園や保育所という世界は、一般の社会と隔絶しているところと受け止められがちですが、広野幼稚園は少し違っています。昭和の終わりには、日本経済がある程度世界にかなりの影響を与えていたバブル期が弾ける前のこと、小集団活動の品質改良運動(TQC)において、その当時の大企業、国鉄(現在のJR)や松下電器(現在のパナソニック)などに交じり“幼稚園から落とし物を絶滅させよう”というテーマで近畿の支部長賞を獲得したり、また、平成の初めには、一般企業の国際標準規格であるISO9001に挑戦し、その認証を得たばかりでなく、その後もずっと改良・継続していることなど、ほんの少しばかり、視野が広いのではないかと思っています。
 振り返りますと、ISOの取得に向けてスタートを切ったときのこと、この指導を受けたコンサルタントから、キックオフを世間に公表することで自分自身にプレッシャーをかけ、その意志を強めることの必要性を言い渡されました。これを思い出してギネスに挑戦しようとする途方もないことを、世の中に発表することで、自分自身にプレッシャーをかけようとしているのです。
 職員室でこの企画を発表したときは、“世の中そんなにあまくない”とあぜんとした顔をした方もおられましたが、中には、おもしろそうやなと思っている方の顔も見られて、スタートは順調かなと思っています。
 何と言っても、過去30年近く、こつこつと子どもの心の一端を探ろうと集めてきた、膨大な言葉や行動のかずかずがあります。そのうえ、今後も一人ひとりの保育者が真摯に子どもたちと向き合い、大きく目を開き、耳をそばだて、子どもたちと接していけば、世の中の一隅を明るくする子どもたちの思いが、私たち保育者だけではなく、子育て中の皆様にも少々お役に立つ資料ともなるのではないかと思います。これからも、何年も続くこの取り組み、温かい目で見守っていただければ幸いです。