台風一過

「たいふういっか」・・・子どもの頃に耳にして、何人家族?と密かに思っていたのは私だけではなく、ちびまるこちゃんの原作者、さくらももこさんも思っていたとのこと。そんなことをいつも台風後に思うのですが、先週に引き続き、週明けの今日もどんな天候かとドキドキしていました。そんな不安をよそに、夜のうちに台風一過、ホッと胸をなでおろした次第です。

週末のお手紙でお知らせしていましたように、今日の昼食は、災害を想定して非常食を食事としていただきました。幼稚園の倉庫やガレージには釜や薪もすぐに出せるようにしてありますので、それで火を焚いてお湯を沸かします。電気がとまっても大丈夫です。

毎日食べているお米とはもちろん、食感も味も違うでしょうが、熱々のご飯とカレーのルウなのでおいしくいただきました。自分たちで袋から空けて紙皿にのったご飯にかけ、コーンや福神漬けをトッピングしていただくので「バーベキューみたいやな」(飯ごうすいさんの思い出でしょうか?)という子どもも。

折しも明後日、16日は国連が制定している世界食糧デーでしたので、食事を口にできない子どもたちがこの地球上にいることについても触れ、みんなができることは何かな?と、目の前の食事に感謝していただきました。

この非常用の食事が本来の目的で使われることがないことを祈りつつ、何でもない平凡に見える毎日が幸せだということを噛みしめてカレーをいただくと、甘口カレーも幸せの味に思えたのでした。

ある保育園の運動会をビデオで鑑賞

ききょう塾の子どもたちが志津川の陶芸教室に行った日のこと。こちらは、室内に閉じこもり、ある保育園の運動会のビデオを見ていました。内容的には、少し、おもしろいものもありました。

太陽が丘の球技場で行われていましたが、自分としては、保育園はどちらかと言えば、自由保育的なイメージを持つのですが、この園は、自由保育を標榜しながら、設定保育的なところが多々ありました。

一般的と言えば、現在と違い、昔の保育園は収容人数が少なかったので楕円形のトラックを描くよりは、(2本程度)直線を引いたグラウンドで行われることが多いようです。

年長児は竹馬や自転車に乗り、1メートル20センチほどの高さの巧枝台から飛び降りるというサーキット的な演技が目をひきました。いずれも、この運動会を目指して取り組まれていたようで、自転車などは、からだは左右に揺れながらも、全員がどうにか乗れるという第一段階はクリアされていたのが印象的でした。また、自転車の数とヘルメットの数にも驚きました。

先生方はなかなかの肉体派でした。2・3歳児が寝転んでいる先生の背中の上を転がったり、歩いたり。スキンシップは取れているのでしょうか・・・なかなか大変だなぁと思いました。

グラウンドにシンセサイザーを持ち込み、生の音楽で演奏するところなど、見習ってもよいかなと思うところもありました。また、プログラムの最後の方には、全員が球技場の周りを走るマラソン(618メートル)がありましたが、走る距離を明確に把握されているのにも感心しました。

また、ビデオを見ていて連想したことは、広野幼稚園が行っている年中児の玉入れと大玉転がし(ハンカチ落とし)をドッキングしてみる年があってもいいのではないかと思ったのでした。

“国宝 鳥獣戯画と高山寺” 展へ行ったものの・・・

3連休の最終日、台風第19号が日本列島を縦断するということでした。朝からテレビを見ていますと、JR西日本の全線が午後4時から運休するとのことです。

そこで考えました。京都の国立博物館の明治古都館で開催されている“国宝鳥獣戯画と高山寺”展は、大阪や神戸から来る人は少ないからてっきりすいているであろう、それなら、開館されるや否やすぐに入ってしまえば、今日の雨風は関係ないのでじっくり見られるかもと予測したのでした。

そこで準備万端整えてと、入場券を購入する時間を節約しようと、セブンイレブンで前売り券を購入し、平日はめったに乗らない車を運転し、ぎりぎり駐車場に入れる時間を想定し、8時50分に家を出たのでした。

開館までは15分、順調に車を走らせましたが、博物館の門前は9時30分の開門を待つ人達で長蛇の列、それでも、駐車場さえ空いていればと思いましたが、はや、満車の標識、“しまった”と思いましたが後の祭りです。朝からの綿密な計画はすべておじゃんになってしまいました。

それにしても、あれだけ、台風が来ると言われているのにとの思いもしきりです。避難勧告や避難指示がでてもなかなか避難する人が少ないことは聞いていますが、今日の自分のように考える人が多ければ、納得できることでした。

あっさり、予定を変更し、帰途についたのですが、その途中、烏丸通りから下立売通りに入ると、平安女学院高校の平成14年4月より幼児教育コース新設の垂れ幕が、改めてはっきり目に飛び込んできたのでした。

近ごろ、多くの保育施設が新しく開園し、保育者不足が云々されていますが、この職業に関心を持つ方が、早くから専門職としての心備えや技術を習得していただけることは非常にありがたいし良いことだなぁと思いながら、通り過ぎました。