始園式

 3学期の始園式は、この10年同じパターンで始めます。

子どもたちが入場してくる前に、私は緞帳の裏に隠れておきます。

 会が始まり、司会者が「あれっ、園長先生はまだかな?少し前に見たんだけどね・・・」と始めます。

 言い終わるや否や緞帳が開き「開けましておめでとう」と出てくる筋書きです。

 この“開けまして”は文字の間違いではなくて“緞帳を開けまして“という意味です。意味が間違っていると分からない子どももいますが、後は担任の先生がフォローしてくれると信じているのです。

 実はこれに至る伏線もありまして、10時5分前には大急ぎで各クラスを回り、入り口のドアを開け「開けましておめでとうございます」と大声であいさつに出向いておくのです。

 そうしておくことで、感のいい子どもは“ああ“と思い、会場の空気が和むというわけです。

 今年は獅子頭を被って出ましたが、これにはあまり意味はありません。