いのちの大切さ・・・

土曜日のアニメーションではお天気にも恵まれ、久しぶりに卒園児に会えて楽しい一日を過ごすことができました!

片付けも終わり、帰り際に何気なく廊下に目をやった時に、衝撃的な光景が飛び込んできました。

ゆり組の子どもたちと「蕾ができてきたからもう少ししたらユリの花が咲くね!」と楽しみにしていたその蕾がほぼちぎられていたのでした・・・。

そしてちぎられた蕾はすぐ隣にいるウサギのベルちゃんのエサ入れの中に入れられていたのでした。

ちぎった子どもは「ベルちゃんにごはんをあげたい」という思いだったのでしょう・・・。

ゆり組の子どもたちが普段から水をあげて育てており、「昨日よりも大きくなったな!」「もうすぐしたら咲く?」と楽しみにしていただけに残念でなりません。あまりのショックさに言葉を失い、しばらくそのちぎられた蕾を見ていました。「あともう少しで綺麗な花を咲かせられたのに・・・」とユリの花の気持ちになってみると、とても悲しくなりました。育てていたゆり組の子どもたちの気持ちを思うと胸が痛くなります。

そこで少し思ったのは、ベルちゃんは日頃子どもたちに可愛がられて直接触れたりごはんをあげて動いている姿を見ることで”いのちがある”ということを感じやすい反面、ユリは触れることはできても自ら動くことはなく、育てている子どもにしか愛着が湧かず、”いのちがある”ことは感じにくいのではないかということです。

広野幼稚園のクラス名は花の名前がつけられています。また今現在、以前よりもたくさんの季節の花を育てて「綺麗だな」と感じられる感性を養い、子どもたちの身近な存在になって植物にも”いのちがある”ということを学んで欲しいという思いを込めて取り組んでいます。

ユリにも蕾にもいのちがあります。ちぎってしまうとその蕾のいのちは絶たれてしまいます。一度絶たれたいのちは再生できません。そのいのちの大切さ・重みを感じられるように私たち保育者はさらに子ども目線になり、伝えていかなければならないことを痛感いたしました。

このようなことが今後起こりませんように・・・

そしてあと一つだけ残っている蕾が奇麗に咲き誇りますように・・・