高野口小学校が国の重要文化財に

先週末の毎日新聞の記事を見て驚きました。第25面に“和歌山の校舎 重文に”と大きく、続いて小さく、旧高野口尋常高等小「戦前の木造 到達点」の文字が躍っていたのでした。
私たちには関係のないことと思われる方ばかりでしょうが、広野幼稚園にとっては昭和40年代の終わり、造形教育の面や、いろいろな面で影響を受けた高野口幼稚園はこの横にあったのでした。

39年前の作品展の前日、熱と意気に燃えていた当時の職員たちとこの幼稚園を訪問したのでした。当時から古びた建物だなあという印象はありましたが、それが重要文化財になるべく申請されたとは!信じられない思いです。この当時の若かった職員(現在では61歳)たちはこの事実を知ったのでしょうか。

重文になったことは別にして、作品展の前日に和歌山の高野口まで出掛けた造形教育に対する先輩職員たちの熱意は今の職員たちの中にも息づいていると思います。「私、絵、よう描かんねん」「嫌いやねん」というような子どもがないことを念じ、子どもたちの美的センスを信じ、造形教育に対する意欲の向上を願いながら、39年よりも前から続く平成25年度11月の作品展を気楽に迎えたいものだと思っています。

最後になりましたが、高野口小学校の重要文化財の指定、誠におめでとうございます。心からお喜び申し上げます。また、一度、改めて校舎の見学に伺いたいものです。

毎日新聞より掲載