補助具にスポットを

ある病院でのリハビリテーション室でのこと。患者がリハビリを行っている間、室内を見せていただきました。非常に幼児教育施設と似たような環境作りをなされていることにある種の感動を受けたのでした。

中でも、目に止まったのは“洗濯ばさみ”でした。普通の洗濯ばさみの握り手の延長線上に、補助具がかぶせてあったのでした。なるほど、これなら、握力が弱い子どもやリハビリテーション中の方々でも、容易に操作ができるであろうと感動したのでした。

この考えは、広野幼稚園になかったわけではありません。今から10年以上前のこと、年少児担任であった一人の先生が、缶ジュースを開ける場合、プルの部分に補助具をつければ、子どもたちは簡単に開けられたという報告です。決して忘れ去っていたのではないのですが、この考えを発展させることができなかったのでした。

昔々、学校でテコの原理というのを習ったこともあります。今後は、このような考えを幼い子どもたちや力の衰えたお年寄りたちの補助具に生かしていかなければと思った次第です。