米国ソフトボール協会の殿堂入りしたのは?

数日前に2014年の米国野球殿堂入りの候補者が発表されました。その中に元近鉄バッファローの野茂英雄投手が入っているということで話題になっています。また、2か月ほど前には、現関西ラグビーフットボール協会の会長であり、選手としては日本が世界で最強のオールブラックスのジュニアを破ったとき(1968年)の左ウイングであった坂田好弘氏が国際ラグビーボードが定めるラグビーの殿堂に入ったというニュースもありました。

ところが、テレビや新聞などにはまったく報じられてはいませんが、米国ソフトボール協会の殿堂入りを果たした日本人がいました。報道されないのは、マイナー競技の悲哀でしょうか。その方の名は、吉村正氏と言います。現在も早稲田大学の人間科学部の教授をしています。

“あれっ、聞いたことのある・・・”、そうです。私の弟です。何で広野幼稚園のブログに書くの?と思われた方もあるかと思いますが、彼は広野幼稚園に在籍していたことがあるのです。

今を去ること42年ほど前の昭和45・6年の2年間、自分たちとともに、広野幼稚園の経営及び教育に陰になり日なたになり携わっていてくれたのです。その後、縁あって、早稲田大学に務め、競技面はもちろん、文筆面からもソフトボールの普及(言わば野球系スポーツの下支え)に全力を尽くして来たのでした。(現在、小学校の5・6年生の体育の教科の一つにティボールが取り上げられたのは、一重に彼の力によるものです)

もちろん、日本での活躍だけで表彰を受けるはずはなく、米国におけるソフトボール界への献身的・側面的な貢献があったからのことでしょう。

誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。

私自身のことも書いて恐縮ですが、ベースボールマガジン社が刊行しているソフトボールマガジン誌に、20年間ほど連載していた記事の冒頭に、必ず「5歳の時から兄にキャッチボールを仕込まれ」と書き続けてくれたのです。兄とは誰でしょう。恥ずかしながら、私のことなのです。

来る12月15日の日曜日に、東京のホテルオークラで殿堂入りの祝賀会が大々的に催されることになっていますので、これに先だって、一言、この紙面に記述させていただきました。身内のことを書くのはなかなか難しいです。