縄跳び指導の小さな一歩

年中児が10月から取り組んでいる縄跳び。冬休み明けに「先生、持って帰って家でも練習したから、続けて跳べるようになったよ」「後ろ跳びもできるようになってん」とうれしい報告をしてくれる子どももいて、幼稚園の延長線で、家でも活動を続けてくれていることに大変うれしく思いました。

担任として、自分のクラス全員の子どもに出来た喜びを味わわせてあげたい、そう思って「縄跳びに行こう」と誘ってみるものの、「がんばれ!」「(手を)回して!」というような助言だけではそうそう縄跳びは跳べるものではありません。

初期の指導では、縄跳びを半分に切ったものを両手に持たせて跳ぶことで、ひっかかることなく手を回しながら跳ぶ喜びを味わいつつ手首を回すコツを習得させたり、動く縄が頭や服にひっかかる子どもには、縄の柄から30cmほどプラスチックの装置をつけて、縄の動きをセーブすることで跳びやすくしたりと今までも子どもを助ける手立てを講じていました。それは20年以上前、広野幼稚園に来てから耳にした小学校の教育技術法則化運動の代表でもある向山洋一先生の指導に基づくものです。

もっと早く、子どもに跳ばせてあげられる方法はないのかとパソコンでいろいろと検索してみたところ、ある画像に目がとまりました。画用紙をクルクルと筒状に丸め、縄跳びの中央に通して跳ぶだけというものです。以前も縄の中央に結び目を作って重りのようにしていたことはあるのですが、さらに重さが出るのと、筒状ということで縄が波状にならず跳びやすそうです。子どもたちが造形材料として持ってきてくれていたキッチンペーパーの芯があったので、早速それで試してみました。今までは左右の柄を長く固定して跳びやすさを試みていましたが、縄の中央へ固定された場所が変わっただけなのですが試してみる価値はありです。

ずっと手を回し続けなければいけないという認識が出始めた子どもに筒を入れて試してみたところ、筒のおかげで反動がつくといいましょうか慣性の法則といいましょうか、一度回して跳び終わった縄が子どもの前に回ってくるのです。これはすごいことです。一回跳ぶことは簡単でも、続けて二回跳ぶのが壁なのです。(反対に、二回跳べたらもう縄跳びは跳べたも同然なのです)それが、一回跳んだ後に縄が目の前にくるのです。何人かの子どもがこの筒をつけたことでコツをつかみ、縄が回せるようになりました。

 

 

 

 

 

 

 

藁をもつかむではないですが、子どもにとっていいと思われることは一つひとつ試していきたいと思います。私たち保育者にとって、子どもの「できた!」というときのキラキラ輝く目をみることが、一番の喜びだからです。

寒い日が続きますが、子どもは風の子、その言葉通り縄跳びで体がぽかぽかの子どもたちです。先生も子どもを思う気持ちを熱く、関わっていきたいです。

第4回プレぱれっとひろば

1月17日金曜日のプレぱれっとひろばは「寒さにも負けず元気に体を動かそう」をテーマに行いました。

子どもたちが大好きな「わーお」で体をほぐし、フープを使っての自動車ごっこや汽車ごっこで笑顔いっぱい広がりました。

 

 

 

初めての体験…パラバルーンの登場です。驚きながらも、フワフワと型を変えていく大きなパラバルーンに大喜びでした。

 

 

 

 

その後は…本物の雪には中々触れることができない宇治の子どもたちなので、冬ならではの(玉入れの白玉だけを使っての)〝雪合戦〟も楽しかったですね。

 

 

 

お友だちとも少しずつ関わりがふえ、〝ここに来たらこれをして次はこれで…〟と見通しながら過ごされている姿に成長を感じました。

次回は2月7日金曜日です。風邪がはやってきていますが手洗いうがいをしっかりして気をつけてくださいね。元気に来てくださるのを楽しみにしています。