園庭の樫の木を剪定

初春のお慶びを申し上げます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

新年が明け早々に、植木屋さんが園庭の南側にある樫の木を剪定してくださいました。

朝早くから、園長先生、運転手さんが枝と葉っぱを分けてくださっていましたので

職員達も交代でお手伝いをしました。

樫の木は剪定する事によって風通しが良くなり、日差しがしっかり当たる事によって

害虫が付きにくくなり、枝が枯れなくなるそうです。

 

たくさんの樫の木があったのが・・・

こんなにすっきりしました。

園庭にモニュメントの陰が映り、子どもたちの陰遊びの場としても楽しませてくれることでしょう。

また、風が吹いている時は、風車がくるくる回るのもよく見えます。

8日から幼稚園が始まります!!

寒さに負けず、皆さんの元気いっぱいの姿をお待ちしています!!

遊びの中で育つと言うが・・・

幼児教育の世界ではいろいろな活動において“遊びの中で”という言葉で説明されます。ある程度はそうだと思うのですが、保育者が子どもたちと遊んでいるだけで、子どもが成長するものではありません。その裏や陰には、何人かの保育者や子どもの発達を真摯に応援する方々の並々ならぬ力添えがあると思っています。

このところ、真剣に考えていた廃品を使っての製作活動、年長児が動くくるまを作ろうとしたとき、ある種の組み木や積み木で遊んでいた子どもは、容易に廃品製作においても簡単に作れるのではないかと考えたのでした。

シャフトの両側に車輪を取り付け、同じものを2個作り、このシャフトの上にボディとなる何かの箱を乗せれば、簡単に立派な自動車が作れます。車輪やシャフトで遊んでいない子どもが作ることは大変難しいことだけれども、ふだんから先のような積み木で遊んでいる子どもなら、ごく簡単に作ってしまうことだろうと思ったのでした。

このような考えでいろいろな教材業者と話をしましたが、“帯に短し、たすきに長し”で適当な玩具(ブロック)に行き着きません。また、広野幼稚園中のブロック類をすべて一堂に集めてみましたが、部品的にはイメージぴったりのものはあっても、商品名も分からず、数も少なすぎます。

子どもたちの望ましい成長過程から考えれば、このような玩具が世の中にあってしかるべしと思いましたが、教材業者が紹介する玩具(ブロック)は値段が高く、うかつに試し買いをすることはできません。構想に間違いはないのだが・・・と悩んでいたところ、ある日、ハンドルネーム名ROXYさんが、近くの量販店で私のイメージどおりの商品を見つけてくれたのでした。

やはり、頭と足を使わなければ仕事はできないと思いました。

追伸       この続きは、ROXYさんにお任せいたします。

製作活動に基本線が・・・

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

このブログでも何人かの方が広野幼稚園の絵画指導の基本線は“遊→楽→悩”であると述べてくれました。事実、この流れは過去30年間に渡って揺るぎないものでした。

ところが、立体造形となると、残念なことに、確たる方針を持たなかったのでした。子どもたちの思いのままにという美名にのっとっているだけだったのでした。今となっては、広野幼稚園としたことが、また、私としたことがと悔やまれる年月でした。

保育は組み立て・積み上げが大事だと言われますが、何の努力もしなければ、無為のまま、年月が過ぎ去ることの見本です。

そこで、遅まきながら広野幼稚園の製作の流れを設定しました。それは、“+(プラス)の造形”→“0(原点)の造形”→“-(マイナス)の造形”→“動きの造形”という便宜上の公式です。

具体的に言いますと、プラスの造形とは、箱や各種パイプを積み上げていく方法です。これが年少児の主たる取り組みとなります。

0の造形とは、一枚の紙を折ったり曲げたり加工し、広げれば元の形になるという活動です。これはプラスの造形とマイナスの造形の中間となるもので、年少児や年中児が取り組みます。

マイナスの造形とは、ハサミなどを使い、原材料をそのまま使用せず、少し切り込みなどの加工をしてから接着するというものです。年中児のメインの目的とすべき活動です。

それでは、年長児はどんな活動をメインとするかについては、“動きの造形”という言葉で内容を説明できます。年長児は自分で製作したものをどうにかして動かせる方法はないかと考えるということです。

来年度以降は、上記のような流れ(保育のライン)に基づきながら、その時々に反省点を加減し、子どもたちにとってより望ましい道を模索していこうと思っています。