欲張って八幡市の背割り堤のソメイヨシノと川端通の枝垂れ桜を

6日は根尾谷の淡墨桜を見に行くバスツアーに申し込んでいたところ、参加者数が少ないということでこの企画が中止になったのでした。がっかりはしたものの、それではと、木津川・淀川・桂川が合流する八幡の背割り堤の桜並木を見に行くかとあっさり計画を変更したのでした。

八幡駅に着いたのは2時22分。かなりの方が帰路につかれるのを見越して到着です。川を挟んだ向こう岸には、遠目に延々と続く桜並木が見えます。

御幸橋を渡れば、樹齢70年以上の豪壮なソメイヨシノが続いています。往復で2800メートル。普段はそれほど歩かれないような方々も、桜の魅力に引かれ、頭上を見上げながら前に進んで行かれます。

淀川の向こうには、天王山のふもとを走る新幹線がプラモデルのように見えます。しばし、豊臣秀吉と明智光秀が戦った天王山の故事に思いを馳せました。

帰りの京阪に乗ったのは3時50分。七条駅で下車し、川端通りの歩道を歩こうと考えたのです。ほんの少し前までかなりの雨が降ったようで、人影はまばら。吹く風も冷たく、八幡よりも随分気温が低いように感じるとともに、あまりの人出の少なさに、季節外れの京都を感じました。

鴨川沿いの石畳をさかのぼります。ソメイヨシノだけではなくピンク色の枝垂れ桜が目を楽しませます。その他、白いユキヤナギや緑色のヤナギの新芽など、品種やカラーが豊富です。京都の雰囲気に相通じるように思いました。

隣を走る大きな観光バスやマイカーと歩いている自分の進む速度は同じぐらいですので、何となく優越感を感じます。五條・四条・三条と進めば、いろいろな情報が入ってきます。五條の鮒鶴では山口先生を思い、四条では、出雲のお国さんの銅像と再会し、三条では、東海道五十三次の弥次さん喜多さんを思いながら歩きます。丸太町まで歩くと、少しからだも温まって来ました。今日は、20000歩は歩いたでしょうか。

ツアーが中止になって健康にはよかったのかな?


写真は毎日新聞より掲載