平野神社から御室の仁和寺へ

京都府立体育館(京都島津アリーナ)で行われると思って出掛けた京都ハンナリーズの試合、不覚なことに開催場所は西京極の京都市立体育館(ハンナリーズアリーナ)だったのでした。そのため、楽しみにしていたbjリーグの2位確定戦を見損なってしまいました。それならそうと、あっさり桜見物に変更したのでした。

歩いているだけで汗ばむような午後の昼下がり、行く先を平野神社から御室の仁和寺に。西大路通りまで戻り、左大文字を正面に見ながら仁和寺街道から一条通り、今出川通りを上がります。上がるという言葉通り、かすかながら道は登っています。

落下盛んな平野さんでは思わぬ収穫がありました。夜桜を照らす照明として垂直に立てた竹筒の上につける電球の照明が設置されていたのですが、剥き出しにならないよう、白い画用紙に小学生が描いた絵を携帯スピーカー状に丸めてあったのでした。この照明を通して見る夜桜

浮かべて何か心が温かくなりました。広野幼稚園でも活用したいものです。

 

また、桜の根元を踏み荒らさないように囲った低いフェンス内には、どなたかが作られた鹿やパンダの造形物が置かれていたのですが、そのからだを覆う剛毛にはシュロの繊維が使われていて、適材適所だなと感心しました。

 

平野(神社)さんから進学校として昔から有名な洛星高校や立命館大学の間を縫い、等持院の南、妙心寺の北、竜安寺などを横目に見ながら、お目当ての仁和寺に着きました。ところが人々々の山、入場券を買うのも約30分待ちのようだったので、またの機会をと早々に門前でUターンしたのでした。何度か訪れているので、満腹感とまではいきませんが、イメージを浮かべただけの腹8分目というところで満足しました。

 

帰り道、仁和寺の筋向かいにあった古道具店で、(5月の節句も近いので)熊を肩にかついでいる金太郎と学問の神様菅原道真公の伏見人形を比較的お安く買い、子どもたちの輝く目を信じて帰途につきました。


10000歩(?)を歩く

10000歩を歩くと言いましても、入園後の1日目のことですので、名所旧跡を巡る訳ではありません。園内の満3歳児・年少組・年中組の各保育室を子どもたちの様子を見ながら歩き回ろうとしたのです。

毎年なら泣いている子どもの中で、特に“自分にならちょっと信頼していいかな”と思ってくれる子ども2・3人もしくは3・4人を抱いたり、手をつないで歩いたりするのですが、今年は、子ども一人ひとりの対応は、各担任やフリーの先生方に任せ、少し視点を変え、子どもたちと接してみようと考え、園内散歩を実行したのです。

一番線のバスが到着したときは北門にいたのですが、その後は、園内を反時計回りに歩きました。各保育室を前のドアから入り、一人二人の子どもに言葉を掛けながら、後ろのドアから出て行きます。男性が怖い子どももいますので、その横はさっと通り過ぎます。椅子に座っている子どもには、ちょっと肩に触りスキンシップを図っておきます。

年長組には一切うかがいませんので、一周約10分足らずです。2周目・3周目、「遊んでいますか?」と声を掛けます。去年までは「泣いている人はいませんか?」としていたのですが、否定文より肯定文ということで、今年改めてみたのです。自己評価ではかなりよかったのではないかと思っています。

5周目・6周目、“また?”と言いたそうな担任の目を少しは気にしながら、歩き続けます。何となく、例年よりも子どもたちの反応(保育室の雰囲気)が良さそうです。各保育室に出してあるテーブルの上のピクチャーパズルや小型の積み木、はてはリングベルを振って独自のリズムで走っている子どももいました。

8・9周目になっても、ほとんど泣いている子どもはいません。(ただし、最終バスで登園した子どもが多いクラスは別)プレいちご教室やきらきらぱれっと教室、3回ある半日入園などで幼稚園に馴れているせいもあるでしょうが、お母さんと離れて最初の日としては信じられない状態です。

もちろん、今後、この反動があるかもしれませんが、もう2・3日、園内散歩を続けてみようかと思っています。