お粗末ながら・・・

ある朝のこと、京都新聞の市民版で、一枚の写真がふと目に止まりました。お釈迦様の生誕を祝う“花まつり”に参加した京都のときわ幼稚園と錦綾幼稚園の園児たちが白象の山車を引いてパレードに参加している姿でした。

写真には、4人の子どもが写っていたのですが、一人目の子どもと4人目の子どもは水筒を肩に掛けています。二人目の子どもと三人目の子どもは首に掛けています。幼稚園や保育所の子どもたちがどこかへ出掛けるとき、ごく普通に見られる光景です。

見過ぎているから見落とすのか、人間の目とは元来そういうものなのか、業界の人間にとっては何げなく見過ごしがちな姿ですが、何か“ピン”と来るものがありました。

よく見ますと、二人目と三人目の子どもは、肩紐が後ろの何かに引っ掛かった場合、直接首に巻き付きます。それに引き換え、一人目と4人目の子どもは首だけではなく肩も通していますので、たとえ、誰か(何か)が後ろから紐を引っ張っても腋の下でもガードされますので、安全度がかなり高くなります。何で、こんな簡単なことも今まで分からなかったかと、改めて自らの能力に限界を抱いているところです。

幼児教育界では“一人ひとりをよく見て!”という言葉が幅を効かせ過ぎているところに問題点があると自分は思っていますが、このような場合も、“比較してこそリスクの様子が見えて来る”のではないでしょうか。

広野幼稚園では、この新聞の写真はカラーコピーさせていただき、半永久保存するとともに、年少児4月のカリキュラムに文字として載せ、今後の安全管理に役立たせようと思っているところです。

ABCラジオの“パーソナリティ道上洋三”氏が絶賛(?)の桜を

3・4日前のこと、通勤途上で聞いているABCラジオの“パーソナリティ道上洋三です”の番組の中で、あまりメジャーでない自分の家の近くのお寺の桜が非常にきれいで大満足したということで盛り上がっていました。そこで、話に出てきたコースをたどってみようかと思った次第です。

まずは、首途(かどで)八幡宮です。この八幡宮は源義経が金売り古次に連れられて奥州の藤原氏を頼っていくスタート地点であったということで、旅の安全祈願などで知る人ぞ知るお宮さんです。

この隣におるその名も桜井公園というところの各種の桜がいずれも見ごろを迎え、目の保養をさせてくれました。ただし、地域のお年寄りが集まって清掃のボランティアをなさっていたので、早々に立ち去りました。

知恵光院通りをもう少し上(かみ)にいきますと、法隆寺。古びた土塀の5本の線がその格式の高さを無言で誇示しています。自分としてもまれにしか、訪れないお寺ですが、有名人道上さんの紹介ですので、ファンらしき方と見ようと思えば見える人も散見します。

この北隣が雨宝院(別名、西陣聖天)。小さなお寺ですが、ツバキ、黒松、(時雨松)桜、地元西陣の染色屋さんからここの水を使うときれいに染め上るという染殿の井戸など、見所は結構あります。

いつのまにか、大宮通り。時々立ち寄る飴屋さんでたんきり飴という名の飴を買い、のどの乾きを潤します。“あぐい幼稚園”のちょっと上(かみ)の辺りにあるのは妙蓮寺、ここらの桜は広い土地に一本だけが独立したように生えていますので、どの木ものびのびと四方に枝を伸ばしています。少し疲れを覚えましたので、休憩と想い襖絵とお庭を見せていただきました。前庭とはまったく違った趣です。

ラジオの放送はしゃべり言葉なので、もっといろいろなお寺が出て来るのですが、書き文字にするとなかなかはかどりません。その後も、聞いたとおりに、茶道の宗家、今日庵を横目にしながら、本法時、“てらのうち幼稚園”の隣の妙顕寺と歩き回りました。いずれも、桜は満開で、散歩道としては、なかなかのものでした。



新チームバッチ

在園の方は、ご存知のチームバッチ。

チームバッチをつける目的は、子ども達が覚えやすいようにとの願いから作っているものです。

新年度にあたりチームバッチを改めて見直すことにしました。

マジックテープを使用すれば安全ではないかと園長先生が提案して下さいました。

なるほど、これなら以前に比べ制服にいくつも穴を開けず安全につけることが出来ます。

またチームバッチが外れてしまってもマジックテープならば子ども自身でつけることも出来ます。

まずは今年度の満3歳児から始めることとなりました。

新チームバッチをお楽しみにしていて下さいね。

先生用の靴箱を新設

春休み、運転手の渡辺さんと年長棟とピロティをつなぐ廊下で立ち話していました。すぐ前には、子どもたちの靴箱が並んでいます。見るとはなしに靴箱を眺めていました。

この靴箱は木製のもので、子どもたち40人分の靴が入るようになっています。昔の幼稚園は40人学級だったので、今では使わなくなったスペースが4人分ほどあります。この場所に、先生方の靴が窮屈そうに(斜めの状態になって)入っています。どれほどスマートな先生方であっても、子どもの靴幅より狭い方はいません。申し訳ないことに、この4クラスの先生方にはご自分の靴を入れる靴箱がなかったのでした。

そこで、子ども4個分のスペースを取り壊し、先生二人分の靴箱を作ることはできないかということになりました。年長棟の出入り口の両側には左右対称形で子ども用の靴箱が並んでいますので、ちょうど、大人用4人分に作り替えることができます。

その上、ラッキーなことに靴箱の両側には、20センチほどの空き空間もありました。子ども用靴箱幅2個分と合わせれば、大人用の靴をゆったり入れることができます。まして、上下2個分の高さもあります。高さがあるということは、出勤時にブーツを履いてきても、脚のふくらはぎ部を折ることなく入れることができます。

ブーツの上部の空間には、2段の棚も作りました。上靴やグラウンドで履く運動靴も乗せておくことができます。最後には、特別、キーも付けていただくことにしました。

案さえ決まれば、渡辺さんの技術が光ります。一週間ほどして、写真のような立派な靴箱ができあがりました。広野幼稚園というところは、“先生だけのために”というものはそんなにありませんので、幼稚園サイドとしても喜んでいます。

 

 


欲張って八幡市の背割り堤のソメイヨシノと川端通の枝垂れ桜を

6日は根尾谷の淡墨桜を見に行くバスツアーに申し込んでいたところ、参加者数が少ないということでこの企画が中止になったのでした。がっかりはしたものの、それではと、木津川・淀川・桂川が合流する八幡の背割り堤の桜並木を見に行くかとあっさり計画を変更したのでした。

八幡駅に着いたのは2時22分。かなりの方が帰路につかれるのを見越して到着です。川を挟んだ向こう岸には、遠目に延々と続く桜並木が見えます。

御幸橋を渡れば、樹齢70年以上の豪壮なソメイヨシノが続いています。往復で2800メートル。普段はそれほど歩かれないような方々も、桜の魅力に引かれ、頭上を見上げながら前に進んで行かれます。

淀川の向こうには、天王山のふもとを走る新幹線がプラモデルのように見えます。しばし、豊臣秀吉と明智光秀が戦った天王山の故事に思いを馳せました。

帰りの京阪に乗ったのは3時50分。七条駅で下車し、川端通りの歩道を歩こうと考えたのです。ほんの少し前までかなりの雨が降ったようで、人影はまばら。吹く風も冷たく、八幡よりも随分気温が低いように感じるとともに、あまりの人出の少なさに、季節外れの京都を感じました。

鴨川沿いの石畳をさかのぼります。ソメイヨシノだけではなくピンク色の枝垂れ桜が目を楽しませます。その他、白いユキヤナギや緑色のヤナギの新芽など、品種やカラーが豊富です。京都の雰囲気に相通じるように思いました。

隣を走る大きな観光バスやマイカーと歩いている自分の進む速度は同じぐらいですので、何となく優越感を感じます。五條・四条・三条と進めば、いろいろな情報が入ってきます。五條の鮒鶴では山口先生を思い、四条では、出雲のお国さんの銅像と再会し、三条では、東海道五十三次の弥次さん喜多さんを思いながら歩きます。丸太町まで歩くと、少しからだも温まって来ました。今日は、20000歩は歩いたでしょうか。

ツアーが中止になって健康にはよかったのかな?


写真は毎日新聞より掲載