10000歩(?)を歩く

10000歩を歩くと言いましても、入園後の1日目のことですので、名所旧跡を巡る訳ではありません。園内の満3歳児・年少組・年中組の各保育室を子どもたちの様子を見ながら歩き回ろうとしたのです。

毎年なら泣いている子どもの中で、特に“自分にならちょっと信頼していいかな”と思ってくれる子ども2・3人もしくは3・4人を抱いたり、手をつないで歩いたりするのですが、今年は、子ども一人ひとりの対応は、各担任やフリーの先生方に任せ、少し視点を変え、子どもたちと接してみようと考え、園内散歩を実行したのです。

一番線のバスが到着したときは北門にいたのですが、その後は、園内を反時計回りに歩きました。各保育室を前のドアから入り、一人二人の子どもに言葉を掛けながら、後ろのドアから出て行きます。男性が怖い子どももいますので、その横はさっと通り過ぎます。椅子に座っている子どもには、ちょっと肩に触りスキンシップを図っておきます。

年長組には一切うかがいませんので、一周約10分足らずです。2周目・3周目、「遊んでいますか?」と声を掛けます。去年までは「泣いている人はいませんか?」としていたのですが、否定文より肯定文ということで、今年改めてみたのです。自己評価ではかなりよかったのではないかと思っています。

5周目・6周目、“また?”と言いたそうな担任の目を少しは気にしながら、歩き続けます。何となく、例年よりも子どもたちの反応(保育室の雰囲気)が良さそうです。各保育室に出してあるテーブルの上のピクチャーパズルや小型の積み木、はてはリングベルを振って独自のリズムで走っている子どももいました。

8・9周目になっても、ほとんど泣いている子どもはいません。(ただし、最終バスで登園した子どもが多いクラスは別)プレいちご教室やきらきらぱれっと教室、3回ある半日入園などで幼稚園に馴れているせいもあるでしょうが、お母さんと離れて最初の日としては信じられない状態です。

もちろん、今後、この反動があるかもしれませんが、もう2・3日、園内散歩を続けてみようかと思っています。