(近年、にわかに有名になった)晴明神社のお祭りの巡行と・・・

堀川通の元誓願寺の曲がり角に着いたのは、午後1時前でした。この直前までここへ来るとは自分自身まったく考えていなかったことでした。なぜなら、この日は家から歩いて5分ちょっとのところで催されている大宮通りの千両が辻(一条通から今出川通間)のイベントで何かの掘り出し物を探すのが目的だったからでした。

一時的に目的を変更したのは、どこかのお祭り集団が見えたからでした。近づくと、晴明神社の本祭りのお神輿に参加する巡行の一群でした。幼稚園から小学校低学年らしき子どもたちが綱を握っています。子ども神輿を引っ張るのでしょう。その前には、小学校高学年・中学生らしき子どもたちが、11月の時代祭にたとえれば、明治維新を開花させた周山(京北町)の山国の鼓笛隊よろしく、今ぞ遅しとばかり、待ち構えています。ピーヒャラトットットの音が聞こえてきそうです。

午後1時、巡行の出発です。北に向かう現代の利器であるくるまと相対して南行します。晴明神社のシンボルマーク、五芒星(☆?)をつけた和傘の下には女官に侍られたかわいい稚児の一群も通り過ぎます。

もちろん、お祭りの定番、馬に乗った殿上人(?)に交ざり、自分の目を奪ったのは、小学校低学年の児童4人が馬上に乗って行列に加わっていたことでした。もしも、馬が暴れたらと思うと、ちょっと引っ掛かりました。

その後、京都市の歴史資料館に立ち寄り、市内の各地で掘り出された江戸期の茶碗類を拝見しました。茶器に興味がある訳ではありませんが、目の保養をさせていただきました。

肝心の千両が辻では、舞妓さんがお茶をたてていた旧家の冨田屋さんで少し古びた伏見人形をお安い価格でゲットしました。


大宮通りを下がると、本巡行は解散していたようでしたが、メインのお神輿を担当していた最終列の若衆たちの一群と出会いました。その行列の後ろに付き添い、曲がり角ではかつぎ、真っすぐなところでは台車に乗せる合理性に感心しながら、黒門通、下長者町通、猪熊通を通って家に着きました。