日本のスポーツ界で何が・・・?

7・8年前のこと、アメリカ大リーグではボストン・レッドソックスが87年振りかでワールドシリーズの優勝を果たしました。この長い期間、アメリカンリーグの強豪レッドソックスはまったく大リーグを制覇することができなかったのでした。球聖ベーブルースが、レッドソックスからニューヨーク・ヤンキースに移籍されたときから続き“ルースの呪い”とも言われるほど有名でした。

このボストン時代のルース投手の記録に並んだのが、日本ハムファイターズの大谷翔平選手(投手及び外野手、20歳)です。投手として10勝をあげるとともに、ホームランを10本以上打ったということで、ベーブルースに並んだ快挙として各新聞に大々的に取り上げられました。

また、中日ドラゴンズの山本マサ投手(49歳)が62年振りに、元阪急ブレーブスの浜崎真二投手の最年長記録を破ったばかりではなく、最年長先発勝利投手の記録を書き換えるなど、(本日の朝、訃報を聞いた元南海ホークスの香川伸行捕手の別名)水島新司のマンガ“ドカベン”の主人公の一人、岩田大五郎投手の最年長記録に迫るなど常識では信じられない出来事が続出しています。

一方、テニス界では、錦織圭選手(24歳)がテニスの四大大会の一つ、アメリカ大会で、あわや、優勝かという希望まで持たせてくれました。決勝戦で涙を呑んだとはいえ、ランキングNO.1のジョコビッチなどの並み居る強豪を撃破しての準優勝、立派なものでした。これも、80何年振り、90何年振りとか言われています。

つい先日から行われている韓国は仁川のアジア大会において、水泳のマルチスイマー萩野公介選手(19歳)が、前々回と前回のオリンピック優勝者、韓国と中国の選手に競り勝って優勝した400メートル自由形。その他、4個の金メダルを獲得したばかりでなく、出場した全種目でメダル獲得という快挙を成し遂げました。

 

そして、逸ノ城(21歳)。逸ノ城はあまり知られていないかも知れませんが、日本の昔から続く大相撲の新鋭力士です。この3日間、大関の稀勢の里、同じく豪栄道、あまつさえ、横綱鶴竜までも倒してしまった、鳥取西高出(モンゴル出身)の21歳です。この快挙に応えて、大相撲協会では、一度決めていた番組を、組み替えたと聞いています。その結果、本日、優勝30回を誇る、大横綱白鵬と対戦することが決まったようです。協会に入って5場所目の金星は、大相撲が1年6場所制となった1958年以降初めてのことと伝えられています。このニュースの陰に隠れた感がありますが、同じ相撲界では40歳になった旭天鵬が勝ち越しを決めたとか、これも戦後初めての快挙です。

この1か月、前途有望な若者達の活躍、年をかんじさせない中年の希望の星たちこれからのニュースを聞くたびに、もうひと踏ん張りもふた踏ん張りもふた踏ん張りもしなければと思っている今日この頃です。