古いおもちゃを整理していて

先週は、各クラスから古い積み木やブロックを寄せ集め、交じり合ったいろいろなブロックを種類別に分ける作業を行いました。長い年月の間には、いろいろなブロックが交じり合い、そのクラスでは使えないが、他のクラスに持っていけば、有効に活用できるというものがかなりの数あったのでした。

この中にまったく使われていないであろう一つのおもちゃがありました。それはギアのおもちゃです。極端に言えば、20年間ほどは見捨てられていたのではないでしょうか。

カラフルではありますが、他のブロックと組み合わせて使えるものではありません。完全に他のおもちゃとは別種のものです。物(機械)を動かす場合の一つの動力となる仕組みを、遊びの中で感覚的に教えようとしているものだからです。

その上、ギアはこれを支える軸がないと回りません。残念なことに、これらのギアもプラスチックでできていますので、ギアは破損していないのですが、軸受け部はほとんど、折れていて使えません。昔の子どもたちが遊んだ際、組み込んだものの、はずす際に無理やりに操作したのでしょう。

そこで考えたことは、改めて一枚の板に何個かの軸受け部をつけてものを作ればいいのではないかということです。このような板を10枚ばかり作れば、何人かの子どもたちが自由に遊び、動きのおもしろさを喜ぶばかりでなく、何かを感知することができるのではないかということです。

 

 

何かとは何か、それは自分が動かした(動力を伝えた)隣のギアは何の力を加えずとも反対に回る、その隣のギアは自動的に自分が動かした方向に回るという原理を体得しておけば、将来何かの役に立つこともあるかもしれないと思うのですが・・・。